日蓮宗新聞

2010年5月10日号

第89世安藤日瑛師の普山式

京都市本山頂妙寺 500遠忌事業の円成を

【京都一】春景色うららかな京都市本山頂妙寺で4月24日、第89世安藤日瑛師の晋山式が盛大に営まれ、全国から僧侶檀信徒約400人が参列した。
安藤新貫首は愛知県名古屋市妙行寺の第33世。式中の奉告文で「受け難き人身を受け、値い難き妙法を受持するを得たる門下の使命を識り、永田日洵猊下発願の開山日祝上人500遠忌事業を円成させ頂妙寺伽藍法城の護持に天命をかけたい」と決意を述べた。
渡邊照敏宗務総長は「開山日祝上人500遠忌に向けて安藤新貫首の手腕を発揮し、円成してください」と語り、全国本山会を代表して静岡県富士市本山實相寺貫首の豊田日穂師が「頂妙寺のますますの発展を」と宗門並びに寺門繁栄に期待を込めた。
続いて、頂妙寺総代の井川鐘造氏が「頂妙寺の参与となられてから安藤上人には大変お世話になっております。これからは貫首さまとして私たちをご指導ください」と挨拶した。
式終了後、祝賀会が市内のホテルに場所を移して催され、京都門下連合会を代表して松下日肆師(本門法華宗大本山妙蓮寺貫首)、新井日湛師(千葉県市川市大本山中山法華経寺貫首)、伊丹日章師(京都市本山本満寺貫首)が祝辞。新貫首の孫の大原一乗君と清田博美さんから花束が贈られた。
その後、南條日慈師(京都市大本山妙顕寺貫首)の乾杯が行われ、鏡割りや京都先斗町の舞妓による祝舞など盛りだくさんの催しで安藤新貫首の晋山を祝った。最後は達師法縁京都支部長の新林錬昭師の万歳三唱で締めくくられた。

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立教開宗慶讃音楽大法要 大本山清澄寺

日蓮聖人が初めてお題目を唱え、立教開宗を宣言された千葉県鴨川市の大本山清澄寺(中條令紹別当)で4月27日、立教開宗慶讃音楽大法要が営まれた。
日蓮聖人は12歳で清澄寺に登られ、道善御房を師匠に出家得度。清澄寺に奉安される虚空蔵菩薩に「日本第一の智者となし給へ」と祈願し、満願の日に智慧の宝珠を授けられた。その後、鎌倉や近畿地方に遊学し、十有余年にわたり諸宗を研鑽。世が乱れる末法を救済するのは法華経・お題目に限ると覚られた日蓮聖人は建長5年(1253)4月28日、32歳の若さで清澄山旭が森で昇り来る旭日に向かわれ、初めて「南無妙法蓮華経」を唱えられた。
法要は清澄寺住職の酒井日慈日蓮宗管長猊下を導師、中條別当と上村貞雄師(宗門史跡鴨川市妙蓮寺住職)を副導師に、渡邊照敏宗務総長名代の塩崎望巳宗務院教務部長、誕生寺・妙覚寺・鏡忍寺の地元三本山貫首をはじめ檀信徒や日本山妙法寺僧伽約200人が参列して営まれた。
有志31人による和讃の奉納に続き、千葉県南部声明師会雅楽部による楽の調べにのって開式。厳かな読経が、神々しく老杉が生い茂る全山に響き渡った。
法要後、酒井管長猊下が「法華経は生きること、命の大切さを説く教えです。少しでも明るい世の中になりますようその教えをしっかりと受けとめ、今まで以上にお題目を唱えてまいりましょう」とお言葉を述べられた。
また、中條別当は、同寺八代別当を務めた小林栄雄上人(茨城県笠間市真浄寺内)が16日に遷化されたことを伝え、「日蓮宗の758目のお誕生日をお祝いするこの法要と、小林上人の本葬儀が重なったことに、生死一如の思いを致して座らせていただきました」と語った。
 和讃を奉納した有志を代表して東京都大田区安詳寺檀徒の池田君江さんに感謝状が贈られ、参列者全員でご宝前に香を手向け手を合わせた。
翌28日には早朝4時50分から、日の出に合わせて旭が森の日蓮聖人銅像前で暁天法要が営まれた。大阪から一人で参列したという女性は「日蓮聖人が初めてお題目を唱えられたこの聖地で今年もお参りでき、清々しさとありがたさで胸がいっぱいです。元気なうちは毎年参列させていただくつもりです」と話していた。

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2010年5月1日号

本山頂妙寺貫首に安藤信行師

京都市本山頂妙寺の貫首に安藤信行師(愛知県名古屋市妙行寺住職)の就任が決まり、辞令伝達式が4月19日、東京・池上の日蓮宗宗務院で行われた。
安藤師は藤井照源京都府一部宗務所長、鈴木海祥愛知県名古屋宗務所副長とともに登院。渡邊照敏宗務総長から「宗門は今大変な時期にありますが、安藤上人に頂妙寺を護っていただくことが決まり、総長として大変ありがたく思っております。京都は夏熱く冬寒い土地と聞いております。ご法体を大切にご本山をしっかりとお護りください」と激励の言葉と辞令を受けると、「まだ80歳。信仰篤き京都町衆の栄えていた時代に近づけるよう全力で護持丹精に励みたい」と抱負を語った。
安藤師は昭和5年生まれの79歳。東海同朋大学仏教学部卒業後、昭和38年から妙行寺住職を務めている。
安藤師の晋山は前貫首・永田日洵上人の遷化に伴うもの。晋山式が4月24日、頂妙寺で盛大に営まれた。
頂妙寺は、天正7年の「安土宗論」で日蓮宗代表として論破した日珖上人ゆかりの寺院。河原町や京極など繁華街の近くにあって広大な境内に諸堂が整然と並び、山内には江戸時代の絵師・俵屋宗達の墓所もある。

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新年のご挨拶。

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