日蓮宗新聞

2010年4月20日号

全日青、テニアン島で戦没者慰霊平和宣言大法要

全国日蓮宗青年会(光岡潮慶会長)は3月4日、北マリアナ諸島テニアン島で戦没者慰霊平和宣言大法要を厳修し、青年僧と寺庭婦人43人が参列した。
サイパン島に近いテニアン島は、人類史上初であり唯一の、原子力爆弾を投下した二機のB-29爆撃機が広島と長崎へ飛び立った場所。
平成8年には名古屋市の日蓮宗檀徒の発願により、島の南端・カロリナス岬に太平洋戦争戦没者慰霊碑が建立された。
今回は千葉県本山藻原寺の持田日勇貫首も特別参加し、慰霊碑前で法要が行われた。慰霊碑の左には崖一面に広がる艦砲射撃の跡。強い陽ざしの中、青く美しい海とのコントラストが強い印象を残した。
式中、全国で集められた核兵器廃絶の署名奉奠や法楽加持、平和宣言文の奉読が行われた。お題目唱和の中、持田貫首を先頭に参加者全員が散華行堂を行った。
岬の下から吹き上げる強風は全国から奉納された散華を空高く舞い上げ、色とりどりの花びらは、艦砲射撃の跡を覆い隠すかのように崖に吸い込まれていった。
式の最後には光岡会長から立正平和の会(河﨑俊栄理事長)の河﨑俊宏師(石川県妙相寺住職)に集められた署名が手渡され、5月にニューヨークで開催される核不拡散再検討会議への提出が約束された。
その後、一行は島の北端へ。わずか30分足らずのその道程は、65年前に原子力爆弾を運んだ道。草に覆われた古い滑走路を通り抜け、コンクリートで舗装された広場に到着した。
そこには風化を防ぐガラスに覆われた四角い穴が二つ、ひっそりと残されていた。それが広島へ飛び立った「エノラゲイ」に原爆を搭載した第一ピット、そして長崎へ向かった「ボックスカー」に搭載した第二ピットの跡。それぞれにお題目を唱和し、戦没者への回向と平和への祈りをささげた。
涙を浮かべながらお題目を唱える参加者たち。そこから「まさにここが人類の苦しみの原点。私たちはここを再出発の場としなければならない」との声が聞かれた。

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