日蓮宗新聞

2009年12月10日号

大本山中山法華経寺 聖教殿の「お風入れ」

「観心本尊抄」展観で注目

 千葉県市川市の大本山中山法華経寺(新井日湛貫首)聖教殿の「お風入れ」が文化の日の11月3日に開催された。この日は快晴に恵まれ、200人を超える人々が聖教殿に恪護されている日蓮聖人のご真蹟など、日蓮宗の至宝を拝観した。
聖教殿の扉を開く鍵は、聖教護持財団(高宮正理事長=法華会理事長が兼任)を構成する法華経寺、日蓮宗宗務院、法華会がの三者が保管している。年に一度の「お風入れ」の時にだけお互い鍵を持ち寄り、収められている聖教の確認と虫干し、一般公開が行われる。
聖教殿の開扉には、湿度が65%以下という条件があり、それ以上だと中止となる。今回の前日はあいにくの雨で湿度は70%を超えていたが、一夜あけると雲一つない秋晴れが広がり、湿度も30%を割るまでに回復。加行所入行僧の読経が境内に響きわたる中、「お風入れ」の法要と拝観の儀が厳かに行われた。
今年は国宝『立正安国論』が京都の「日蓮と法華の名宝」展に出品中であったため、聖教殿の正面には国宝・宗宝の『観心本尊抄』が奉安され注目を浴びた。この書は、日蓮聖人が佐渡で「当身の大事」として執筆された〝究極の書〟として知られている。その他にも重要文化財『忘持経事』『道場神守護事』など21点が展覧された。普段拝読している「御妙判」のご真蹟を目の当たりにし、拝観者は深く感激しているようすだった。
この日は海外から、アメリカでの日本仏教史研究の第一人者、ジャクリーン・ストーン氏(米プリンストン大学宗教学部教授)と、法華経をフランス語訳したジャン・ノエル・ロベール氏(フランス高等研究院教授・国際仏教学大学院大学客員教授)が招待された。
ストーン氏は「生きている間にご真蹟の『観心本尊抄』を拝見できて感激している。釈尊の因行果徳がお題目に込められているように、釈尊の功徳があの一冊には込められている」と、流暢な日本語で話していた。ロベール氏は「昔、フランスに『観心本尊抄』のレプリカを寄贈していただいたことがある。今日は本物に接して、改めて本国にその重要性を紹介しなければという使命感がわいてきた」と興奮気味に語っていた。

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