日蓮宗新聞

2009年11月20日号

『日蓮と法華の名宝』展 大盛況

京都国立博物館で開かれている「日蓮と法華の名宝」展(主催=京都国立博物館・日蓮聖人門下連合会・日本経済新聞社・京都新聞社)も今月23日の最終日まであと3日。入場者数は連日2千人を超える盛況で、15日現在で6万5千人にのぼった。
終盤を迎えた14日には、自民党総裁の谷垣禎一衆議院議員が来場し、出迎えた小松浄慎宗務総長、張田珠潮総務局長らとともに会場を回った。
谷垣氏は、国会議員と宗門関係者が法華経と日蓮聖人の教えを基に健全な社会の発展をめざして組織する「法華一乗会」の会員で、今月11日にも都内で総会が開催されたばかり。
 14日は週末とあって家族連れなどの入場者が続々とつめかける中、京都国立博物館の尾野善裕学芸部工芸室長の説明を受けながら、谷垣氏は一点一点を丁寧に拝観。日蓮聖人のご真筆や法華信仰に篤かった絵師・長谷川等伯の作品などには、特に興味深そうに質問をしていた。
3日に全国47都道府県をめぐる地方行脚をスタートさせ多忙を極める中にもかかわらず、1時間の拝観予定を30分近く延長するほどの熱心さで、会場を出た後も「きちんと拝観するにはもっと多くの時間が必要ですね」と名残惜しそうに語っていた。

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2009年11月10日号

立正大、創部61年目悲願の初V

『みんなの力が一つに』どん尻から歓喜の頂点へ

立正大学の各種研究やスポーツ振興を助成する予算をもうけ、宗門でも応援している立正大学野球部(伊藤由紀夫監督)が創部61年目にして悲願の東都大学野球1部リーグ初優勝を遂げた。東都大学野球は現在21大学、4部リーグで構成されている。優勝を決めたのは10月28日の対青山学院大学戦。勝ち点を4として王座に輝いた。前季大会では最下位だった立正大。チームが一丸となって掴んだドラマチックな初優勝となった。今月14日からは全国の連盟代表大学が集まる明治神宮大会に出場。ナインは初の晴舞台にむけて調整をすすめいている。

優勝を決めた試合、4年生の小石博孝投手が先発マウンドにあがった。試合が動いたのは6回。一番・黒葛原祥選手がライト前にヒットし、続く二番・中嶋辰也選手がレフトスタンドにホームランを放ち2点を先取した。9回には連続スクイズで2点を追加。守っては小石投手が練習試合も含め初めての完投、そして完封という見事なピッチングを披露し、4対0で勝利した。
また3年生の南昌輝投手が最高殊勲選手と最優秀投手の2冠を受賞し、決勝点を演出、決めた黒葛原選手と中嶋選手がベストナインに選出された。
試合後、立正大学内での優勝報告セレモニーで祝福されるなか小石投手は「みんなの力が一つになり、いい試合になりました。仲間と応援してくれた人たちのおかげで最後まで落ち着いて投げることができました」と喜びを語った。
以前、伊藤監督は本紙に「一部の座を守ることではなく、一部で優勝することが目標。手応えは感じている」と語り、その手応えが監督就任17年目の優勝ウイニングボールになった。
立正大学野球部初優勝への61年は苦難の道だった。2部では8度の優勝を経験し、1部に何度もはい上がるも、強豪相手になかなか優勝旗を手にすることができなかった。今春は経験の多い4年生選手が中心となり優勝を狙ったが最下位に終わり、入れ替え戦で首の皮一枚をつないだ。今回の秋季大会では気持ちを改め五連覇を達成していた東洋大を破り栄冠を手に入れた。
ナイン一同に「ぜひ、応援に来て下さい」と明治神宮大会での日本一を誓っていた。

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日蓮宗加行所入行会

最高気温が25℃まで上がった11月1日、千葉県市川市の大本山中山法華経寺(新井日湛貫首)で平成21年度の日蓮宗加行所が始まった。
今年度は新型インフルエンザの影響もあり入行前から厳しい体調管理を課されたが、予定通りの129人の僧侶が家族や檀信徒に見守られながら入行した。

午前8時、加行所前には剃髪し清浄衣をまとった入行僧が集まり、互いの決意を確認する姿や「生まれる前から知っている上人の成長を実感しています」と無事を祈る檀信徒の姿が見られた。
参籠代表の吉澤順将師(千葉県安立寺住職)は「新型インフルエンザという昨年にはない壁がすでに行僧の気持ちを引き締めている」と逆境のなかの修行に期待を寄せ、全堂代表の佐々木信教師(北海道誠諦寺住職)も「健康管理が第一、全行僧が成満できるように最善を尽くす」と語った。
午前9時、集合の鐘の音に入行僧全員が、いよいよ始まる100日間に身を引き締め、一斉に常修殿へ。
午前9時半、加行所伝主の新井貫首を導師に入行会を厳修。圧倒の力強い入行僧の読経と唱題が堂内外に轟いた。小松浄慎日蓮宗宗務総長は「修法師の育成は宗門の大きな任務」とし、「尊厳に満ちたお姿を一日千秋の思いで待ちわびている多くの人たちがおられることを忘れてはなりません」と激励した。続いて新井伝主は「本年は『立正安国論』が奏進されて750年にあたる佳辰に、行僧の皆さんは入行されました。ぜひ、がんばって下さい」と述べた。
伝師を務める佐野前暁師(福岡県日蓮聖人銅像護持教会主管)は「ただいまから結界壱百日の行に入行いたします。自己を超越して仏と対話し、成満してみなさまに福徳力を授けるのが修行僧の目的です。百折不撓、不屈の精神をもって各聖の社会的地位名誉全て私が預かります」と力強く述べた。
最後に佐々木師が「行堂清規を遵守し不惜身命の決意をもって本日より壱百日間苦修錬行に精進します」と覚悟の旨を宣言した。
 この後、報恩読誦会が行われ、入行僧は行列して奥之院などを参拝し、世間との関わりを断つ加行所の瑞門へ。見送る人たちが「がんばれ」「いってらっしゃい」と入行僧へ向かって声をかけるなか、全行僧が瑞門をくぐり、午後2時半すぎにその扉が閉じられた。
次に瑞門が開けられるのは来年の2月10日。その間の100日、極寒のなか苦修錬行が続く。

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新年のご挨拶。

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