日蓮宗新聞
2009年6月20日号
本山孝勝寺貫首に谷川海雅師
宮城県仙台市にある本山孝勝寺の貫首に、谷川海雅師(石巻市久円寺前住職)の就任が決まった。
永仁3年(1295)一乗阿闍梨日門上人の開山による孝勝寺は、徳川家康の養女で二代藩主伊達忠宗の正室振子の篤信によって七堂が完備された。“独眼竜”の武名を響かせ仙台中心部に青葉城を築いた伊達藩祖伊達政宗公も戦勝祈願に参拝している。
この度の就任は前貫首である立花日照上人の遷化に伴うもので、6月1日、東京都大田区の日蓮宗宗務院で辞令伝達式が行われた。谷川師は、孝勝寺執事長に就任する日野教恵宮城県宗務所長とともに宗務院を訪れ、小松浄慎宗務総長から辞令を受け取った。
「突然で驚いていますが、開かれた本山を目指します。宗門のため大いに活用していただき、立正安国・お題目結縁運動の一端にでも参加できれば。県内・東北の若い僧侶を登用して本山の運営にあたりたい」と抱負を述べている。