日蓮宗新聞

2009年3月1日号

第26回綜合財団賞 第18回奨励賞決まる

日蓮宗綜合財団(伊藤通明理事長)は1月20日、平成20年度の表彰銓衡審議会を開催し、2月5日の理事会・評議員会で承認を得て「第26回日蓮宗綜合財団賞」と「第18回日蓮宗綜合財団奨励賞」を決定した。
綜合財団賞は、布教伝道部門で高橋堯昭師(静岡県富士市妙法寺住職)、法器養成部門で星弘道師(東京都新宿区戒行寺住職)、社会教化部門で野澤文立師(栃木県さくら市慈久結社教導)、学術研究部門で望月海淑師(山梨県身延町樋澤坊院首)の受賞が決まった。
また奨励賞には、布教伝道部門で日蓮宗東京都南部青年会、社会教化部門で野坂法行師(千葉県大多喜町妙嚴寺住職)が決定した。
◇   ◇
高橋堯昭師(82)は身延山大学名誉教授、勧学。静岡県富士地区の新聞「富士ニュース」に「日曜風流説法」を37年、1437回。また身延山月刊誌『みのぶ』、「日蓮宗新聞」などに長く連載。配布した檀信徒布教誌『風流説法』は50号に。これらはみな法華経の教えを分り易く説き、講演して歩いたもの。
専攻は「東西文化交流史」。著書には『愛と思いやり』『わかり易い法華経』、その他がある。
星弘道師(64)は、日本書道界の最高峰「現代書道二十人展」(朝日新聞社主催)の出品書家に平成18年から4年連続して選ばれており、また日展審査員3回を務める書道界の重鎮。
現在は日展会員、読売書法会執行役員、日本書作院理事長などの諸役に就きながら、宗門子弟への書道教化を続けている。
野澤文立師(72)は市の教育委員会委員長、連合会長などの要職を歴任。教育現場の意見を重視した教育行政を目指して教育の発展・振興に貢献した。
平成19年秋の叙勲で旭日雙光章を受章。また自治功労表彰、地方教育行政功労者表彰など多くの表彰を受けている。現在、市国際交流協会長など社会教育に尽力する一方、宗内でも常任布教師として活躍している。
望月海淑師(78)は身延山大学名誉教授。総本山身延山久遠寺庶務部長、日蓮宗宗会議員などを歴任。身延山大学では梵・漢対照の法華経の研鑽と教育に努め、多くの論文・著作を執筆している文学博士。
主な著書に、『法華経における信の研究序説』『法華経における信と誓願の研究』『私にとって法華経は』『白き蓮の道』(日蓮聖人伝)『釈尊伝』など。
また奨励賞の日蓮宗東京南部青年会は、25年にわたり、夏の修養道場「子供の集い」を開催している他、毎年8月15日に都内で行っている世界平和祈念行脚をはじめとする唱題行脚、法式・修法研鑽のための研修会などを積極的に開催しており、新潟豪雨・新潟県中越沖地震などでの救援活動の実績もある。
野坂法行師(62)は仏教情操教育のための「大多喜南無道場」を昭和58年に開設し、春・夏の「山寺留学」を通じて青少年教化活動に尽力。また、不登校の子どもと寺院生活を共にすることで、悩みの解決へと導いてきた。野坂師はこの活動が評価され、平成18年には正力松太郎奨励賞を、昨年には正力松太郎賞を受賞した。
なお、授賞伝達式は4月中旬に開催予定の全国宗務所長会議に合わせて行われる予定。

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日蓮宗加行所成満会

人々を苦しみから救う祈祷法を授かるため、昨年11月1日から壱百日にわたり苦修錬行を続けてきた平成20年度日蓮宗加行所が成満を迎え、2月10日、千葉県市川市の大本山正中山法華経寺(新井日湛貫首)で加行所成満会が営まれた。境内では未明から出迎えの寺族や檀信徒が色とりどりの成満旗を連ね、100日ぶりに大荒行堂の瑞門をくぐる加行僧の姿を待ちわびた。
空が白みはじめた午前6時、加行僧175師が多くの人で埋め尽くされた瑞門前に姿を現すと、寺族・檀信徒は背を伸ばして住職やお世話になっている僧侶をさがし、「お帰りなさい!」「おつかれさま!」と声をかけていた。
成満会は午前8時、祖師堂で新井日湛伝主を導師に営まれ、苦修錬行の100日を思わせるしわがれながらも気迫のこもった読経が、参列者で埋め尽くされた祖師堂にとどろいだ。
法要中、新井伝主から許証、佐野前暁伝師から感賞状、小松浄慎宗務総長から修法師辞令と修法師師範允許、伝師相承允許、沖縄修法布教団辞令が授与された。
 小松宗務総長は挨拶の中で「各聖が法華経寺行堂での加行を通して得られた法力は、必ずや護法伝道の原動力となるものと信じて疑いません。今宗門では、宗門運動『立正安国・お題目結縁運動』を展開しており、今年は『立正安国論』奏進750年という節目を迎えます。この重要な年にあってこそ加行僧各上人には、修法布教の先陣に立ち、檀信徒はもとより未信徒への教化活動へご尽力賜り、祖願皆帰妙法・立正安国・佛国土荘厳達成に向け、広く、そして力強いご活躍をなされますことを切に願うものであります」と激励の言葉を贈った。
新井伝主が労いとお祝いの言葉を述べ、佐野伝師は「壱百日間結界に入り、お釈迦さまと日蓮聖人からすばらしい仏徳を頂戴しました。大変な世の中であるこの時代をどうするか、我々宗教者が答えを出さなければなりません。世の中の流れを変えることが我々の使命です」とし、「行僧一同よくやってくれました。ありがとう。ただ今、皆さんの社会的地位と名誉をお返しします」と力強く宣言。また、全堂代表の竹中智英師(新潟県妙満寺住職)が謝辞を述べた。

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新年のご挨拶。

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