日蓮宗新聞

2008年12月10日号

「輪母の会」設立総会開く

女性の力で“いきいき生きる”社会をつくろう!――母の愛は、み仏の慈悲にも似た無償の愛。その慈悲心をもって輪となって安穏な社会づくりに行動を起こそうと、寺庭婦人を中心に女性が集い「輪母の会(古沢昭子代表)」が設立された。10月28日、東京都大田区の大本山池上本門寺(酒井日慈貫首=日蓮宗管長)で設立総会が開かれ、会の名付け親で総裁に就任した酒井貫首は「生まれながらに授けられておられる母親の無限な愛情をもって、世界の女性が手をつなぎ立ち上がったならば、必ず明るい明日がもどってくれるものに違いないと思います」と語った。
同会は、古沢代表をはじめ現代社会に不安を抱く女性が一年にわたって話し合いを重ね、設立に向け準備・呼びかけを進めてきた。
活動の基本は、仲間を増やして女性の生き方や考え方を学び、発信していくこと。特に、いじめや引きこもり、幼児虐待など、子どもを取り巻く社会環境が悪化の一途をたどる中、子どもたちが健全に安心して育っていける社会をつくるために、広い視点から家庭や家族のあり方、学校や社会のあり方に、提言や子育て支援の発信をしていきたいとしている。
設立総会には呼びかけに賛同した約40人が出席。会則が決議され、古沢代表をはじめ準備を進めてきた有志9人が運営委員として承認された。
古沢代表は「講演会やシンポジウム、相談事業などの活動を通して得た情報を、皆さまがそれぞれの活動分野、生活地域で情報のアンテナショップとなって発信していただきたい」と挨拶。初めて発信するテーマとして「命を大切に」を挙げ、子どもたちに“生まれてきてくれてありがとう”と出会えた喜びを伝える機会として、お釈迦さまの誕生日である花まつりに一輪の花を贈るプロジェクトを進めていくとを語った。
酒井貫首は「日蓮聖人も機会あるごとに女性の素晴らしさに触れておられます。『女人は男を財(たから)とし、男は女人をいのちとす』『矢の走る事は弓の力。雲の行くことは龍の力。男の仕業は女の力なり』『女人となる事は物に随って物を随える身なり』。その底知れぬ力を十分に発揮してください。会の発足に心の底から拍手を贈ります」と激励の言葉を述べた。
総会後、元衆議院議員の小野清子氏が「子育て、命の大切さ。今思うこと」と題して記念講演。自らの子育て体験とこれまでの社会活動を交え、女性の特性を生かした活動に助言を行った。
「輪母の会」への参加資格は女性であること。国籍・人種・政治・宗教・さらに既婚、未婚、年齢を問わず、共に活動する仲間を広く呼びかけている。

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