日蓮宗新聞

2008年12月10日号

大本山清澄寺「檀信徒研修道場」

「旭が森から昇る朝日を見たときは感無量でした。日蓮聖人の御心に近づいたような気がします」――千葉県鴨川市の大本山清澄寺(中條令紹別当)の信育道場で「平成20年度第2回中央檀信徒研修道場」が10月28日から30日までの2泊3日で開催され、61歳から81歳までの男女7人が参加した。これは日蓮宗檀信徒研修道場、または教区檀信徒研修道場を修了した人が参加する道場で、年2回開催され、檀信徒が講師陣の細やかなサポートを受けながら先達修行に励む場となっている。
今回は第1回に続いて平野譲山師(静岡県法蔵寺住職)を主任講師、渡邊義俊師(熊本県妙國寺住職)を講師に法華経講義やご遺文講義、仏前作法や読誦行、書写行、唱題行などの行学の二道に励んだ。また2日目には旭が森からのご来光を拝し、「日蓮聖人がご覧になった日輪と同じ」と参加者一同、聖人の熱い思いに触れ、忘れられない思い出となったようだった。
講義では平野主任講師が三離れ(寺・葬式・墓)が進みつつある今、僧侶檀信徒共に危機感を持って取り組んで行くべきだと話し、「法華経の教えで世の中を安穏に、すべての人々を幸せにするお題目を弘めようというのが宗門運動。“私はどうするか”と考える人が増えていかなければならない」と、道場生に各々の信仰を伝えていく気概を持つよう呼びかけた。
また渡邊講師は慈・悲・喜・捨の四無量心をあげ、「仏さまは私たちの仏心が目覚めるよう四無量心の心で手を差し伸べています。それに気づくかは私たち次第」と述べ、お題目を唱えることで仏さまの心持ちを受けとめることができ、私たちも優しい気持ちとなって、仏性を目覚めさせることができると話した。
最終日の座談会では研修を振り返り、「若い人が増えて来ない、信仰の継承は大きな課題」「平日は休めない人が多いので土日を含めた開催を」と宗門や道場に対し問題提起する他、「何も分からなくて参加したが、この研修では先生方がマンツーマンで教えてくれ、一日一日、自分が変わっていったのを実感した」、「先生の指導のもとで勉強させて頂き良い経験をした。若い人に勧めていくのが私たちの責任」と、実りある道場であったことが伺われ、道場を支える講師陣の深い思いが反映された研修となった。
閉講式で平野主任講師は清澄という日蓮聖人の御報恩がこもった場所で修行ができたことは意義深いと話すと共に、道場生一人ひとりに言葉を贈り、渡邊講師が「地元に帰ってこの研修で刻まれたことを周りの人に熱く伝えていくことが、日蓮聖人のお心持ちに適う皆さんの使命です」と話し終了した。参加者は各々の場所で規範となるよう自覚を持って精進することを誓い、それぞれの地元へ帰っていた。

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