日蓮宗新聞

2008年11月20日号

東京デザイナーズウィーク 日蓮宗が出展

日蓮宗は10月30日から11月3日まで、東京都新宿区の明治神宮外苑絵画館前を主会場に開催された「東京デザイナーズウィーク2008(Tokyo Designer’s Week)」(主催・NPO法人デザインアソシエーション)に出展した。
このイベントは国内外のデザイナーや企業、大使館、学校などが参加する日本最大級のデザインイベント。今回日蓮宗では、若い人に向け日蓮宗をアピールすることを目的に貨物用コンテナの一つを利用し、デザイナー浅葉克己氏監修のもと日蓮宗をイメージする空間デザインを披露した。コンテナの奥行きは約12m。白を基調に奥に日蓮聖人と曼荼羅を奉安し、右に復刻本『立正安国論』全文のレプリカ、左に仮名題目を掲示。中央には宏道流副家元の望月伸之輔氏による蓮の生け花、左右には写真家・鈴木薫氏による蓮の写真も展示され、コンテナ内には声明が流され、計28の光線が幻想的な空間を演出した。
伝統仏教の宗派による出展は、このイベントでは初のこと。時代の先端をいく企業のコンテナが立ち並ぶ中、異彩を放つ日蓮宗のコンテナに物珍しさを感じたのか連日多数の若者が集まった。来場者からは「癒しを感じた」「新しいものばかりに目を向けてはいけないと感じた」などの声が聞けた。またDaily Casa Brutus誌において「ベストコンテラ賞」に選ばれ好評を得た。
11月1日には小松浄慎宗務総長が会場を視察。小松総長は「このイベントに参加したことには賛否両論あるかと思うが、伝道教団としてつねに外にいる一般人に目線を向けなければならないと思い、出展を決断した。日蓮宗のコンテナの賑わいを見て、若い人に日蓮宗を五感で感じてもらうことについては一定の成果が得られたと確信した。伝統を守る一方で、新しくてもいいものであれば取り入れていくという柔軟な姿勢は大切なことではないか」と話した。

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2008年11月10日号

「岩手・宮城内陸地震」義援金150万円寄託

日蓮宗宗務院は10月14日、「平成20年岩手・宮城内陸地震」に対する義援金150万円を、宮城県災害対策本部に寄託した。
この義援金は、9月30日までに宗門に寄託された岩手・宮城内陸地震指定義援金131万5219円に、災害義援金から支出した18万4781円を合わせたもの。
10月14日、日蓮宗宮城県災害対策支部長の日野教恵宗務所長をはじめ宗務所役員4人が、仙台市青葉区の宮城県庁を訪問し、保健福祉部長に手渡した。

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日蓮宗加行所入行会

関東地方で冬の訪れを知らせる“木枯らし一号”が吹いた11月1日、千葉県市川市の大本山中山法華経寺(新井日湛貫首)で平成20年度の日蓮宗加行所が始まった

今回は177人の僧侶が入行。当日は土曜日だったためか境内には多くの人々が参集。緊張した面持ちの行僧を囲んで家族や友人、檀信徒が別れを惜しみ、様々な思いを胸に行僧を見送った。

秋晴れの午前8時過ぎ、清浄衣に身を包んだ剃髪姿の行僧が集まり始め、家族、友人、檀信徒ともにしばしの別れを前に、思い思いの時間を過ごした。
午前9時、呼鐘が鳴り響くとあたりの空気は緊張感を増し、入行僧は常修殿へ。見送る檀信徒は入行僧の背中に向かい、大きな声をかけていた。
入行会は祖師堂で加行所伝主・新井日湛貫首を導師に営まれ、堂内は行僧の大きな読経の声が響きわたった。
挨拶に立った小松浄慎宗務総長は日蓮宗の中で修法は一翼を担う大きな力であり、修法師の育成は宗門において大きな任務と認識していると述べ、「壱百日の苦修錬行を終え、伝道宗門の先駆者としてご活躍を頂きたい。立派に壱百日の修行を乗り越え一段と逞しく成長し、一日千秋の思いで待っている師僧や寺族の方々、檀信徒がいることを忘れてはなりません」と入行僧に激励の言葉を贈った。
新井伝主は行堂清規に則り修行を行い、無事成満を迎えることを祈念。佐野前暁加行所伝師が「仏の実在性を掴むことが荒行の目的」と述べ、「本日只今より各聖の社会的地位、名誉すべてを預かります」と宣言した。

 また赤羽浩教千葉県北部宗務所長、工藤堯幸全国修法師会連合会会長からも祝辞が述べられ、最後に全堂代表の竹中智英師(新潟県妙満寺住職)が「行堂清規を遵守し、不自惜身命の決意を持って、本日より寒壱百日間苦修錬行に精進することを加行僧一同とともに誓います」と力強く宣誓した。
報恩読誦会の後、入行僧は常師廟、奥ノ院を参拝し、いよいよ瑞門へ。行列する入行僧と共に歩き別れを惜しむ人や、「行ってらっしゃい」「頑張って」と声をかけ、涙ながらに合掌する姿が見られた。
午後3時前、瑞門が閉められると、父親を見送り泣きだす子どもや涙を浮かべる檀信徒など、境内には別れの悲しみが溢れていた。入行僧は来年2月10日までの100日間、わずかな睡眠の中、一日7回の水行と読誦行の苦修錬行に励む。

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新年のご挨拶。

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