日蓮宗新聞

2008年9月20日号

三本山で貫首が就任

鎌倉市本山妙本寺 早水日秀師
長岡市本山妙法寺 小林教一師
和歌山市本山報恩寺 長瀬泰崇師

◆鎌倉市本山妙本寺 早水日秀師

 神奈川県鎌倉市の本山妙本寺の貫首に早水日秀師(東京都大田区本妙院住職)の就任が決まり、9月8日に東京都大田区の日蓮宗宗務院で辞令交付式が行われた。
小松浄慎宗務総長は「来年は『立正安国論』奏進750年を迎えますので、早水貫首にもお力添えを頂きたい」と挨拶した。
早水貫首は「私は檀信徒さんや、そのお子さんたちと一対一の接点をできるだけもてるようにやってまいりました。今までやってきたことを妙本寺でも活かして、お寺に座っているのではなく、これからも外へ出て走り回っていきたいです」と抱負を語った。早水貫首は日蓮宗の法式の指導者、声明導師として多くの僧侶を指導している。
妙本寺は文応元年(1260)比企能員の外護で日蓮聖人を開山に、六老僧の日朗上人を開基とする。霊宝殿には日蓮聖人が日朗上人に授与され、ご入滅の折に掲げられた「臨滅度時本尊」を格護する。中原中也と小林秀雄の邂逅で知られる海棠など境内地には綺麗な植物が咲く。
◆長岡市本山妙法寺 小林教一師

 新潟県長岡市の本山妙法寺の貫首に小林教一師(東京都世田谷区妙法寺住職)の就任が決まり、9月8日に東京都大田区の日蓮宗宗務院で辞令交付式が行われた。
辞令伝達では小松浄慎宗務総長が小林貫首に対し、経験をもとにして本山隆昌に向けての護持丹精に期待を寄せた。
小林貫首は「微力ではありますが今まで養ったことを活かし、正法興隆のために精進したいと思います」と抱負を語った。小林貫首は社会教導師としてボランティアやバザー、福祉活動を行うなど地域社会でも活躍している。
妙法寺は徳治2年(1307)に、開基檀越を風間信昭、開山に六老僧日昭上人を招いて創建された。北陸における仏法興隆を図っていたが、天正19年(1591)に火災により堂宇を失った。その後、復興されるも戊辰戦争で二天門、七面堂以外すべてを失う。しかし、以後堂宇の再建を図り現在に至っている。

 

◆和歌山市本山報恩寺 長瀬泰崇師

 和歌山県和歌山市の本山報恩寺の貫首に長瀬泰崇師(東京都文京区興善寺住職)の就任が決まり、9月10日に東京都大田区の日蓮宗宗務院で辞令交付式が行われた。
小松浄慎宗務総長は「非常にバイタリティーのある方ですので、報恩寺の護持丹精に努めるようお願いします」と挨拶した。
平成11年から15年まで報恩寺の代務住職を務めていた長瀬貫首は「以前にやり残していた本堂の屋根替えを行いたい。また和歌山県に本山は一つしかありません。日蓮宗の象徴となるよう県下44ヵ寺の中心道場として発展に尽くしたい」と決意を述べていた。57歳と若い長瀬貫首に対し、同席した武内龍雄宗務所長は「大きな期待がかかっている」と話した。
報恩寺は養珠院お万の方以来、法華信仰に篤い紀州徳川家の菩提寺。昭和20年に戦火により本堂を焼失し、仮本堂も放火に遭うなどの不幸が続いたが、立教開宗750年を期して本山の盛観を取り戻し、現在に至っている。全山が和歌山市名所に指定され、梵鐘と徳川廟は県の文化財となっている。

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新年のご挨拶。

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