日蓮宗新聞

2008年5月1日号

いのりんぴっく-花まつりdeえんむすび-

「お坊さんと考える防災」をテーマに開催

宗門運動「立正安国・お題目結縁運動」のもと、「環境・平和・いのち」への取り組みを通じ全国的に展開をくりひろげている、宗門行事「いのりんぴっく」が4月5日、柴又帝釈天で信仰を集める東京都葛飾区の題経寺(望月良晃住職)で開かれた。
この“いのりの祭典”は平成16年、同寺を会場に行われたのを皮切りに翌17年9月には世界各国が参加した愛・地球博の会場でも催された。その後の「いのりんぴっく名古屋」「いのりんぴっく岡山」などに続いて今回は6回目で、題経寺での開催は昨年に続き通算3回目となる。
「いのりんぴっく―花まつりdeえんむすび」と銘打ち、日蓮宗東京東部宗務所(鈴木良敬所長)と同伝道センター(西村寛和センター長)の主催、日蓮宗宗務院他の後援、日蓮宗全国檀信徒協議会(江守幹男会長)他の協力で「お坊さんと考える防災」をテーマに開かれたこの行事。境内に設けられた七ヵ所の展示・販売ブースは、終日多くの人出で賑わいを見せた。
◇   ◇
「花まつり法要」に先立ち、全国日蓮宗青年会(河崎俊宏会長)や東京東部の青年僧と檀信徒が題経寺周辺を唱題行脚。その後、土産店が軒を連ねる題経寺参道で、行脚隊を先頭に稚児24人と小松浄慎日蓮宗宗務総長や式衆が練供養行列をして釈尊のお誕生を祝った。

 続いて境内の特設舞台で、小松総長を導師に花まつり法要が営まれた。法要の中で小松総長は、「立正安国・お題目結縁運動は、世界中の全ての人々が、仏さまの種であるお題目との縁を結び、立正安国の実現を目指す、社会をつくり人をつくる信仰運動です。その合い言葉は“いのちに合掌”であります。合掌とは、右と左の二つの手を合わせること、みなを大切にする気持ちを形にしたものです。お題目のご縁を頂く私たち一人ひとりがお互いを敬い合い、いのちの尊さに気づくことこそが、仏さまの教えの大切な基本であります。“いのちに合掌”を合い言葉に、みなで安穏な社会をつくっていきましょう」と祈りのメッセージを発した。
展示ブースでは、東京東部宗務所や全国日蓮宗青年会、TM良薬センター、アーユス仏教国際協力ネットワークなどが理解を高めてもらおうとそれぞれが行っている社会活動などを紹介。全国社会教化事業協会連合会は会員が仏教にまつわる紙芝居を披露し、子どもたちの耳目を集めていた。

 今回初展示となった全国檀信徒青年会のブースでは、青森県永昌寺(田端義宏住職)の寺子屋OB会“SEFT”、茨城県四恩結社(小林貫誠教導)のボランティアグループ“はすの会”、神奈川県妙伝寺(楠山泰延住職)の纏保存会“愛心会”、同県大明寺(楠山泰道住職)の合唱団“ロータス”とバンド“ロータスフラワース”、島根県連紹寺(米田宣雄住職)の“連紹寺青年会”がパネルで活動をピーアール。また甘茶の接待、ゲームコーナーなど楽しい催しの他、金町消防署の協力で出動した起震車や煙体験ハウスでは、多くの人が地震や火災時の煙の怖さを、身をもって感じていた。
特設舞台では塚原英基師(墨田区正龍教会担任)、山田恵大師(江戸川区妙倉寺布教所)、小山内功静師(江戸川区要法寺住職)の法話や大道芸人のショー、消防署員によるAED使用の実技などが行われたのに続き「大地震~その時何ができるか?」と題して、NPO法人地震に強い街づくりネットワークの中浜慶和会長が講演。阪神淡路大震災での経験から、地震時にすべきこととして「頭を守る」「震度5強を超える時は火元に近づかない」などを紹介。また災害伝言ダイヤル117の周知徹底や日頃から家族と落ち合う場所を決めておくことを喚起すると共に、自宅の耐震性に注意を払い家具の転倒防止策を講じること、消化器使用法の確認など、震災から身を守る備えについて話した。
その後、石川県輪島市妙相寺住職の河崎俊宏全日青会長が、昨年起きた能登地震の様子を話し、震災直後に檀家宅を一軒一軒回った経験から支援活動の骨幹を成すのは情報の一元化とし「災害時のみならず、お寺と地域の人が日常生活の中でどれだけ信頼関係を築くことができるか―、その絆がいざという時に大きな力になる」と話した。
当日は柴又さくらまつりが同時開催されていたこともあり、参詣者は約3万人。普段はお寺に行く機会のない人々も多く足を運び、お題目との縁を結んだ一日となった。

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