日蓮宗新聞

2008年4月10日号

入学式 立正大学 身延山大学

 立正大学(髙村弘毅学長)の入学式が四月一日、埼玉県熊谷市の「彩の国くまがやドーム」で行われた。今年度の新入生は二千六百三十九人(うち仏教学部は百十六人)。
校歌斉唱の後、髙村学長が式辞で「成人とはモラルを備え、基礎的教養等、豊かな感性を持ったエキスパートです」と同大学が掲げる人間育成のビジョンを説明し「諸君がよき友を得、自己の存在意義を確立できる四年間であるよう祈念します」と言葉を贈った。続いて新入生の代表者が「真理・正義・和平を尊ぶ立正大学建学の精神を養うべく自己の研鑽に努めることを誓います」と宣誓。

心で感じたら行動 及川理事長祝辞

その後、立正大学学園総裁の酒井日慈日蓮宗管長猊下が祝辞に立たれ「立正とは〝正しく生きる〟とも受け取れます。法華経によりますと、正しく生きるとは泥沼に咲く白い蓮華のように、泥沼に侵されることなくキラキラと気高く生きることです。そしてそれが立正の精神だと思います」と話され、「掃き溜めにエンドウ豆咲く 沼地から蓮の花が育つ 人みなに美しき種あり 明日は何が咲くか」という詩を紹介し「どうぞ生き生きとした立正精神を学ぶべく、勉学に励んで下さい」とお祝いと激励の言葉を述べられた。
続いて及川周介学園理事長が祝辞で「心で感じたら、行動で伴ってください。そうすれば必ず自信と感激が得られます」と新入生に呼びかけた後、全員で学園歌を斉唱し、式は終了した。

◇  ◇  ◇

枝垂れ桜が咲き乱れる四月三日、身延山大学(宮川了篤学長)の入学式が行われ、新入生三十二人が新たなスタートを切った。
式に先立ち、身延山学園理事長の井上瑞雄総本山身延山久遠寺総務を導師に、仏前奉告式が厳かに営まれた。
入学式では、入学生一人ひとりの名前が呼び上げられ、宮川学長が全員の入学を許可。続いて宮川学長が式辞を述べた。
新入生誓いの言葉では、代表者が行学の二道に励むことを力強く宣誓した。
井上理事長は祝辞で、新入生に激励の言葉をかけた。
その後、森恵遠身延山学園同窓会長、望月義文身延山大学保護者会副会長の祝辞、来賓紹介、祝電披露が行われ、最後に学園歌を全員で斉唱し、式は閉じた。

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祖山身延山で五重塔上棟式

 総本山身延山久遠寺(内野日総法主)で三月十四日、百三十年ぶりの再建となる五重塔の上棟式が営まれ、僧侶檀信徒・建設関係者ら約六百人が参列した。平成十八年三月の地鎮式以来、順調に進められてきた工事は、高さ約四十メートルの五層目まで組みあがり外観がほぼ完成、今後内部の作業に入る。身延山から全世界へお題目発信のシンボルとなる平成の五重塔が、今秋いよいよ出現する。

久遠寺では五重塔が江戸時代初期の元和五年(一六一九)と万延元年(一八六○)の二度建立されているがともに焼失。平成十四年九十一世藤井日光猊下によって発願された五重塔再々建は、最初に建立された元和の塔を根幹に、宮大工の伝統的工法と平成の建築技術の粋を結集し、材料・工法・意匠にわたって当時の姿を再現しようという「復元の塔」。明治以降の境内伽藍復興整備の総仕上げとなる悲願の一大事業として、久遠寺では全身全霊で進めてきた。
上棟式は内野法主猊下を導師、日蓮宗加行所伝師の佐野前暁師を修法導師に、百二十人の修法師が出仕して営まれた。

 五重塔五層目からの散華で開式。佐野伝師がご宝前修法を行い、修法師の力強い読経と木剣の音が身延のお山に染み渡った。
内野法主猊下が「仰ぎ祈らくは修し奉る加持法音の功徳、能く諸の因縁業障を除いて清浄なる事を得、仏天常に随喜影現して感応擁護を垂れ、永く三災四劫を離れ、諸縁吉祥にして工事障りなく進み、諸願円成せしめ給え」と祈願文を奉読。続いて、工匠之儀として塔建立の起点となる「博士杭之儀」、博士杭から所定の位置に建立されているかを計測する「丈量之儀」、当時の木材の引き上げを模して永遠に建立し続けることを祈願する「曳綱・棟打之儀」、感謝と災いを払う「撒銭撒餅之儀」と続いた。
最後に井上瑞雄総務が挨拶に立ち「この大事業を発願された九十一世妙道院日光上人も必ずお喜びくだされていると存じますし、そのご意志を継がれた内野法主猊下も本日拂を執られ感激ひとしおと拝察致します。五重塔こそは法華経の根本道場たるこの身延山よりお題目を全世界に発信する基地のシンボルとなるものです。明年は立正安国論奏進七五○年を迎えますが、一天四海皆帰妙法の祖願達成に向けて、身延山史に新たに輝かしき一頁を記したものと存じます」と述べ、竣工にさらなる精進を誓った。
式後、祝賀の宴が身延山大学講堂で行われた。

 内野法主猊下が、無事上棟式を済ませることができたことに深く感謝の意を表し、小松宗務総長が「法主猊下が常々御親教下さいますとおり祖山の歴史に於いては百三十年ぶりの再建であると同時に、信仰的に申せば〝如来の全身ますます〟大宝塔の建立であり、法華絵巻の完成をうかがうものです。私自身、この地にみ仏のご縁を賜り坊をお預かり致しておりますが、祖山に槌の音が響く音を耳に致しますと、恰も諸天が天鼓をうって、衆の伎楽をなすが如き法悦を感じております。私ども日蓮大聖人の信仰の系譜につらなる者は、宗祖棲神の此の身延山を元として信心を重ねる事が肝要であります。『立正安国・お題目結縁運動』は但行礼拝の菩薩行を私ども一人ひとりが実践し、未だ仏縁なき人々にまでお題目と結縁して頂く信仰の歩みであります。願わくは仏祖のみ心が留るこの地より力強く発せられ、世の人々が妙法の光に照らされて安穏なる国土すなわち立正安国・浄仏国土が顕現することを念ずるものであります」と祝辞を述べた。
五重塔建立奉賛会会長である堀内光雄衆議院議員の祝辞を秋山章信徒総代が代読。小松総長、野間進奉賛会副会長、井上総務が鏡開きを行い、伊丹榮彰五重塔建立奉賛会実行副委員長の発声で乾杯となった。
久遠寺では十一月五日に竣工式、来年五月十三日から十七日の五日間にわたり盛大な落慶式を予定している。

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2008年4月1日号

桜も祝う二つの卒業式

立正大学、身延山大学卒業式

 立正大学(髙村弘毅学長)の平成19年度卒業証書授与式が3月26日、埼玉県大宮ソニックシティで行われ、2252人(うち仏教学部128人)が新たな旅立ちを迎えた。
式後、仏教学部は立正大学大崎校舎の石橋湛山講堂に場所を移し「卒業奉告式」を行った。及川周介学園理事長を導師に読経・唱題が厳修された後、及川理事長が仏前で卒業奉告文を読み上げた。
成績優秀者への授賞に続いて、小松浄慎日蓮宗宗務総長名代の伊東隆司日蓮宗伝道局長が「立正の精神をもって現代社会に貢献され、世界立正平和に寄与されることをお祈りいたします」と門出を祝った。また、北川前肇仏教学部長は「どうぞこれからは健康に留意して、周りの人たちのために皆さんが得た知識、温かな心、もてる力を分かち与えてください。皆さんの前途に大いなる幸と希望の日々がきますように念願します」とはなむけの言葉を贈った。
受賞した生徒は、「大学院に進学して更に研鑽を深め、日蓮聖人と立正大学の名を汚さぬよう精進していきたいです」と今後への意気込みを語っていた。

 

◇  ◇  ◇

身延山大学(宮川了篤学長)で3月13日、平成19年度「卒業証書授与式」が行われた。
授与式に先立ち、身延山学園理事長の井上瑞雄総本山身延山久遠寺総務を導師に法味を言上。
続いて宮川学長が式辞を述べ、卒業証書が卒業生28人の一人ひとりに手渡された。
その後、成績優秀者の授賞が行われ、宮川学長から表彰状が手渡された。
井上理事長の祝辞、来賓祝辞に続き、卒業生の謝辞の中で、今後の宗門布教活動に邁進していくことを誓った。
最後に学園総裁である内野日総久遠寺法主猊下が卒業生にお祝いの言葉を述べられ、式は厳かに終了した。

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新年のご挨拶。

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