2007年12月10日号
宗門先師追悼法要
布教に尽力し遷化した宗門僧侶の増円妙道を祈る「第37回宗門先師追悼法要」が11月21日、大本山池上本門寺の本殿で営まれ、遺族・関係者約160人が参列した。
127師の追悼回向 遺族・関係者160人参列
日蓮宗では毎年、10月1日から翌年の9月30日までの一年間で、宗務院に遷化の届け出があった僧侶に対し、遺族と共に回向を捧げる法要を行っている。37回目を迎える今年は、平成18年10月1日から本年9月30日までの間に届け出のあった127師に追善供養が行われた。
法要は午前11時から、酒井日慈日蓮宗管長(大本山池上本門寺貫首)を大導師に、田中文教宗会議長と井出存祐審査会長を副導師に行われ、全国から訪れた遺族をはじめ、宗務役員・宗務所長代表など多くの関係者が参列した。
法要中、小松浄慎宗務総長が「在りし日の化導を偲びみるに、常に妙法五字七字を広宣流布すること怠らず、寺にありては堂宇の護持復興、丹誠に心を砕き給う。時あらば檀信徒に清浄の功徳を以て教化示導し、或は地域に於いては社会の浄化にたずさわり、慈愛徳風を広く世間に及ぼすものなり。すなわち先師各聖が智慧の光明は現世の闇を照らし、慈悲の念深くして萬人の規範となる。係る浄業により、佛祖の誓願虚しからず、道念微塵も揺がず、信心の血脈相承しては法燈ますます燦然と輝きを増すことを得たり。(中略)高祖日蓮大聖人『報恩抄』に示して曰く“花は根にかへり、真味は土にとどまる”と云云。爰に読誦唱題し奉る白善の此の功徳は、ひとえに遷化上人の御身にあつまるべし」と追悼文を奉読した。
続いて参列者がお焼香を行い、お題目を捧げた後、副導師により127師全員の名前が読み上げられた。
参列者は合掌し深々と頭を下げ、檀信徒の教化と寺院の興隆に精進を重ねた先師に供養を捧げた。