2007年12月1日号
本山光勝寺貫首に平井照山師
「宗門と本山のために誠心誠意精進」
佐賀県小城市の本山光勝寺貫首に平井照山師(佐賀市泰教寺住職)が就任し、11月15日、東京都大田区の日蓮宗宗務院で辞令交付が行われた。
小松浄慎宗務総長は「平井貫首は宗会議員として宗政に携わり、地元九州にもご貢献いただきました。九州唯一の本山の貫首さまとして寺門隆昌に励まれ、これからも宗門にご協力を賜りたいと思います」と述べ、辞令を伝達。平井貫首は「第63世の法灯を継ぎ、宗門と本山のために誠心誠意精進します」と抱負を語った。
平井貫首は昭和8年生まれの74歳。立正大学経済学部卒業。平成13年に第36区(佐賀・長崎・大分・宮崎・鹿児島・沖縄県)の宗会議員に就任、現在に至る。宗会議長を歴任。
◆日親上人の法灯伝える鎮西本山光勝寺
文保元年(1317)、下総国(千葉県)千葉胤貞の創立。胤貞が探題職となり九州へ赴任した際、中山の3世日祐上人を師範として筑前(福岡県)に伴った。胤貞は上人の祈りによって大役が無事におさまったことに感謝し現在地に千葉城を築き、松尾山光勝寺を建立、日祐上人を開山に迎えた。中山法華経寺と両山一主の制をとっていたが、15代目に専任の住職として初めて、九州一円で教えを広めた久遠成院日親上人を迎えた。