日蓮宗新聞
2007年10月1日号
『立正安国・お題目結縁運動』発願大会
日蓮聖人棲神の祖山・総本山身延山久遠寺(内野日総法主)に9月10、11日、宗門運動「立正安国・お題目結縁運動」の委員、先達となる全国74管区の宗門運動支部長(宗務所長)と同副支部長(宗務副長、伝道担当事務長、宗務担当事務長)、檀信徒協議会会長、宗会議員、宗務役員、本山貫首、宗門関係者など約400人が結集し、「立正安国・お題目結縁運動発願大会」が開催された。
10日、酒井日慈日蓮宗管長猊下(大本山池上本門寺貫首)を導師に営まれた発願法要では、参列者一人ひとりが地涌の菩薩の自覚に立ち、宗門運動を推進していくことを日蓮聖人の御前に誓った。
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今年4月1日から実動した「立正安国・お題目結縁運動」は、「敬いの心で安穏な社会づくり、人づくり」を目標に掲げ、檀信徒を担い手の主体とする宗門運動。その実現に向け、日蓮聖人のご誓願を、門弟・門下である我々日蓮宗僧侶檀信徒の総願として受け止める「誓いの結集」とするべく、この発願大会が開かれた。
発願法要が営まれた10日、身延は朝から雨天で、JR身延線が大雨のために一時運休する事態となったが、法要がはじまった午後3時には雨もあがり、太陽が雲間から顔をのぞかせた。
大本堂で営まれた法要では、宗門運動本部長である小松浄慎宗務総長が、発願文の中で「『立正安国・お題目結縁運動』は、但行礼拝を社会運動の基幹と為し、立正安国の精神を体現し、国の内外にわたりて広くお題目結縁の輪を及ぼさんとする菩薩の浄業なり。別而、宗内に於いては宗門再生と次代を荷なう全宗門人が意識覚醒を図らんとす。是の如き宗門運動の宗旨徹底によりて、祖願たる立正安国の大願を継承しお題目結縁の本誓を顕現せん」と運動推進への決意を力強く宣言。
翌11日は、僧侶と檀信徒に分かれての研修や、上田本昌師(山梨県上澤寺住職)による記念講演が行われた。