日蓮宗新聞

2007年9月20日号

立正大学 熊谷キャンパスの再開発

都市と自然が調和 2010年完成予定 地鎮祭を挙行

「モラリスト×エキスパート」を育む立正大学(高村弘毅学長)は、7月25日に熊谷キャンパス再開発工事に伴う地鎮祭を行い、関係者約60人が参列し、工事の無事を祈った。
熊谷キャンパスは、開設されてから40年近く経っており、老朽化が進んでいる。今回、再開発にあたり、“アクティブゾーン”と、“キャンパスフォレスト”の二つを分け、都市と自然が調和するように設計した。
体育館を解体し、更地になった広大な敷地にテントが張られ、ご本尊が奉られた祭壇で、熊谷学寮生が出仕し、小川泰功寮監導師のもと、地鎮式が執り行われた。
式中、立正大学学園及川周介理事長は「本学園は昭和42年、この熊谷の地に高い理想のもとに教養部を発足させました。このたび貴重な財源をもっての再開発となりました。できあがりましたときには力強い新たな出発を期待したいと思います」と挨拶した。

なお、本地は大小の教室を有するアカデミックキューブとなる。
熊谷キャンパスは、東京ドーム8個分にあたる約35万平方kmの敷地を有する自然豊かな環境にある。
今回の開発では、エコキャンパスとしての森の保存と再生を目指す「環境」、ITを活かした「学び」、オープンキャンパスとして相互交流を育む「社会」、居住空間としての「憩い」、運動施設の充実を図る「健康」の5つの開発コンセプトに基づき、本年度から、2010年の完成に向けて、キャンパスのブランドイメージが確立される。

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2007年9月10日号

灯籠流し 幻想的な灯り、亡き人の御霊弔う

灯籠(精霊)流しは、亡き人の魂を弔って灯籠やお供えものを海や川に流す日本古来の行事です。
日本各地の日蓮宗寺院で行われる中、横浜市大岡川では立正和協会が先人の労苦に思いを馳せました。和歌山市和歌の浦でも妹尾山護持顕彰会による精霊流しが行われ、多くの人々が死者の冥福を祈りました。

和歌の浦精霊流し
 万葉集の歌枕となった古来の景勝地・和歌の浦。和歌山市南西部にある風光明媚なこの海岸で8月25日、「和歌の浦精霊流し会」(妹背山護持顕彰会主催 松本惠昌会長=和歌山市海禅院住職)が行われ、幻想的な灯りが亡き人の御霊を弔った。
◇   ◇
名勝・和歌の浦に浮かぶ小さな島「妹背山」に、紀州徳川家ゆかりの多宝塔が建つ海禅院はある。

江戸時代初期、徳川家康の側室・養珠院お万の方が、家康の33回忌追善供養とすべての人の幸せのためにと、法華経の一字一石書写を行った。その思いは多くの人に伝播し、後水尾天皇や皇后、宮家、徳川一門や庶民などが願いを込め書写した経石が20万個も集まったという。お万の方はこれを妹背山に埋納し、題目碑を建立。お万の方逝去後、紀州藩主・徳川頼宣公が母の菩提を弔うため、同所に建立したのがこの多宝塔である。
 往時は唐門や瑞門、拝殿などの伽藍を構えた海禅院だったが、紀州徳川家の庇護を離れた後、境内地のほとんどを上地され、多宝塔だけを残して廃寺同然となった。その後、歴代住職が護持に努めてきたものの復興には至らなかった。

 「和歌の浦は、和歌山市に生まれ育った人にとって一度は遊んだ思い出の場所。そして和歌山の歴史と文化の中心となる重要な場所なのです」。そう語るのは平成12年に海禅院住職に就任した松本惠昌師。入寺当初の海禅院は荒廃し、檀信徒も皆無だったという。松本師は同市信行寺の代務住職、さらに同市本山報恩寺の執事長も務める多忙の身ながら、「住職となったからには、名ばかりでなく花も実もある寺院にしたい。そして建物の復興だけでなく、それに見合う心を育て、この美しい和歌の浦を未来の子どもたちに残したい」と、妹背山護持顕彰会を発会。徳川期伽藍の復興を目指し、地元著名人や有識者の協力を得ながら、妹背山の護持運営をはじめ、お万の方が埋納された経石の発掘調査(ホームページ http://imosefutatabi.net/ で毎週月曜日更新中)などを行ってきた。その熱意と行動が多くの人の賛同を呼び、海禅院の檀家は7軒、信徒は150人に増えた。妹背山護持顕彰会の会員数は130人、準会員数は670人にのぼる。

また同会では文化講演会の開催など、妹背山を基点とした文化発展にも尽力している。このたび行われた精霊流しもその一環として平成13年から開催しているもので、和歌山市の夏の終わりを彩る風物詩となりつつある。
◇   ◇
 午後6時半、和歌の浦と妹背山周辺の松明に灯がともされ準備が整うと、海禅院多宝塔の前で松本師を導師に法味が言上された。その後式衆は、大きな精霊船と共に海辺に設置されたご宝前に移動。松明が点々と灯る幻想的な風景の中で法要が営まれ、灯籠流しが始まった。
松本師が経木塔婆を読み上げる中、一基一基ていねいに流された灯籠は、やさしい灯りをともしながら水面を漂った。灯籠供養をした700人の人々は、出仕の僧侶に撰経をあてられると手を合わせ、思いびとの冥福を祈っていた。

横浜灯籠流し

 2年後に150周年を迎える開港によって、国内外の技術・文化・人が集い発展を遂げた大都市・横浜。「歴史の陰に多くの先人の苦労があることを忘れてはならない」と、横浜市内の日蓮宗教会・結社からなる立正和協会(齊藤憲明会長)は8月26日、市内を流れる大岡川「旭橋」際で、関東大震災や横浜大空襲の犠牲者、交通・海難・水難事故で亡くなった諸精霊を供養する「灯籠流し」を行った。

 午後6時、河畔に設置されたご宝前で、平塚幸光神奈川一部宗務所長、伊東正光日蓮宗新聞社社長ら参列のもと川施餓鬼法要が営まれ、導師の齊藤会長が万霊を供養する表白文を奉読。神奈川一部寺庭婦人会と檀信徒による和讃が、夕刻の横浜に広がった。
故人の戒名が書かれた灯籠500基が川面に流れ始めると、600人にのぼる市民や檀信徒は故人に想いを馳せるように、連なる明かりを見つめ手を合わせていた。
地域の夏の行事として定着しているこの「灯籠流し」は、来年で60回を迎える。

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2007年9月1日号

立正安国の精神を全世界に

戦没者追善供養並びに世界立正平和祈願法要

 62回目の終戦記念日を迎えた8月15日、日蓮宗は小松浄慎宗務総長を導師に「戦没者追善供養並びに世界立正平和祈願法要」を、東京・千代田区にある千鳥ヶ淵戦没者墓苑で営んだ。これは同墓苑が昭和34年に創建されて以来続けられている法要で、猛暑のなか、僧侶檀信徒のほか一般の参列者が合掌して戦没者への慰霊と平和への祈りを捧げた。

人々に命の大切さ 伝える信仰運動

戦没者の遺骨が納められている六角堂内に曼荼羅ご本尊を奉安し、午前9時に打ち鳴らされるうちわ太鼓とともに導師、式衆が入堂した。
今年は、導師を小松浄慎日蓮宗宗務総長が務め、脇導師を東京四管区宗務所の鈴木良敬所長(東部)、矢嶋泰淳所長(西部)、石井隆康所長(南部)、佐野詮学所長(北部)が務めた。
修法導師は渡辺貫也東京東部修法師会長が務め、式衆に東京四管区の声明師会、修法師会、青年会の会員が出仕。六角堂の中央に安置された陶棺に向かい声明、読経、修法を行い、表白文で戦没者諸精霊に追悼の意を表すとともに、世界平和を祈念した。

 続いて、力強く打ち鳴らされるうちわ太鼓とお題目が響き渡るなか、参列者全員による焼香が行われた。
戦争という時代を生きてきた者も、戦争を知らない世代の者も、それぞれが尊い命を犠牲にした戦没者の冥福を祈るとともに、二度と戦争が起こらぬよう祈りを込めて合掌した。
その後、(財)千鳥ヶ淵戦没者墓苑奉仕会の宮崎忠雄理事長が挨拶に立ち、同墓苑の創建以来続く日蓮宗による法要に対し謝辞を述べるとともに、戦後62年を経てもいまだに続いている遺骨収集の現実について語った。
最後に伊東隆司日蓮宗伝道局長が小松総長の挨拶文を代読。「我が祖日蓮聖人は『立正安国論』の一節に“国に衰微なく、土は破壊(はえ)なくんば、身はこれ安全にして、心はこれ禅定ならん(国が衰えることなく、世界が破壊されなければ、わが身は安全であり、心は平和でありましょう)”と仰られています。法華経の信仰に基づく共生世界の実現こそが万民安楽の世界に導く大道であることを信じ、その身を惜しむことなく衆生救済の菩薩行に励まれました。現在日蓮宗では『立正安国・お題目結縁運動』を心に、願いである立正安国の精神を全世界に向けて高唱し、一人ひとりの心がみ仏の教えと縁を結び、心の平和、社会の平和、世界の平和を実現すべく歩みを進めております。宗門運動の一環である当法要は、終戦60有余年を経て今日の人々に命の大切さを伝える信仰運動であります。戦争の愚かさと悲しみを人々に呼びかけ、人類共に手を取り合い、世界の平和と仏国土の顕現を示さんことをお祈り致します」と、世界恒久平和を念じて法要を終えた。
千鳥ヶ淵戦没者墓苑に納められている遺骨は、昭和28年以降に政府派遣団が収集したものと、海外から帰還した部隊や個人によって持ち帰られたもので、軍人、軍属のみならず海外において犠牲となった一般邦人も含まれている。いずれも遺族に引き渡すことのできなかったもの。終戦後62年を経た今年も新たに973柱の遺骨が収集され同墓苑に納められた。これによって奉安されている遺骨は総数35万2297柱となった。

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今年の1月13日の御年頭会の日も晴天にめぐまれました。

日蓮聖人の新年初の月命日はいつも晴れます。

みなさま今年もお元気でがんばっていきましょう!

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