日蓮宗新聞

2006年12月1日号

東京谷中本山瑞輪寺井上瑞雄師の晋山式

 今年4月に由緒寺院に指定された東京都台東区谷中の慈雲山瑞輪寺で11月22日、第57世井上瑞雄師の晋山に伴う法灯継承式が営まれ、瑞輪寺前貫首の内野日総総本山身延山久遠寺法主猊下、酒井日慈日蓮宗管長(大本山池上本門寺貫首)、各本山貫首、小松浄慎宗務総長、身延山参与、祖山常置会、東京四管区宗会議員、宗務所長、潮師法縁各支部長をはじめ、身延山久遠寺と瑞輪寺の檀信徒約350人が参列した。澄み渡る秋晴れの中、式は優雅な雅楽の調べにのって厳かに営まれ、江戸情緒を今に残す寺町谷中は晋山の悦びに包まれた。
式に先立ち、瑞輪寺旧参道から行列が行われ、式衆や檀信徒とともに悠然と進む井上新貫首の姿に沿道の檀信徒から拍手が贈られた。
午後1時、橘雅友会による楽の音に乗せて開式。瑞輪寺開山身延山第14世慈雲院日新上人の筆による曼荼羅御本尊が、内野日総法主猊下から井上新貫首に直接手渡され、法灯が継承された。
奉告文で井上新貫首は、身延山久遠寺法主内野猊下の瑞輪寺貫首在任中の諸事業完遂の功績を讃え、「日総猊下の祖山晋董の慶賀に臨み、その御威徳を請け護持奉ること宗祖の遺命と拝し、その芳躅を賜りて第57世の法灯を継承し奉る」と述べ、宗祖御生誕800年に向けて宗門が展開している立正安国・お題目結縁運動に対し、不惜身命の思いで一翼を担い仏祖の大恩に報じることを誓った。
祝辞で酒井管長は、身延山久遠寺の総務を務める井上新貫首が五重塔建立を発願した藤井日光前法主の熱い思いに応え、東奔西走して建立の基盤を整えたことを讃え、「この度推挙されて身延山の東都に於ける布教の殿堂で全国600ヵ寺を有する潮師法類の大拠点である瑞輪寺の57世に就任なされたことはまことに人を得たことと衷心よりお喜び申し上げ、お祝い申し上げる次第です」と祝意を表した。
内野法主猊下は「たぐいまれなる指導力と人徳を以て、檀信徒一体となって瑞輪寺をお題目の道場とし、法華経の広宣流布に励んで頂けますよう存分に力をふるって頂きたいと存じます」と激励、瑞輪寺筆頭総代の広野十朗氏も新貫首を迎える喜びの言葉を述べた。
最後に井上新貫首が謝辞に立ち、「精一杯護持丹誠致して参るつもりではありますが、文字通り薄徳凡庸、浅学非才の身でありますので、皆様のご支援ご指導なくしてはかないません。また、身延山総務として祖山発展のためにも不惜身命精進致す所存でございますので、皆様からの旧に倍しますご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げる次第です」と結んだ。
新高輪プリンスホテルに場所を移して行われた祝宴には600人が出席。内野法主猊下、小松宗務総長、井田湛孝本山本覚寺貫首、佐野詮学東京北部宗務所長、永倉嘉文本山本覺寺貫首の祝辞に続き、法縁紋などの記念品が瑞輪寺参与の金森錬幸師(谷中久成院住職)から井上新貫首に手渡され、伊丹栄彰本山本満寺貫首の発声で乾杯した。井上新貫首と親交のある女優浅香光代さんや歌手のつのだ☆ひろさんもかけつけ、お祝いの席に一層の華を添えた。

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宗門行事 いのりんぴっく岡山

 岡山県宗務所(藤田裕正所長)は、10月7日に開催した「いのりんぴっく岡山」(いのりんぴっく岡山実行委員会主催、日蓮宗と岡山県宗務所後援)の収益金を日蓮宗宗務院に寄託、協賛金を各団体に寄贈した。また、檀信徒や来場者による折り鶴を手に、総本山身延山久遠寺、広島・平和祈念公園、東京・千鳥ヶ淵戦没者墓苑を訪れ、奉納法要を行った。

「環境・平和・いのち」をテーマとしたいのりんぴっく岡山では、平和な世界に向けて一人でも多くの人がともに祈り行動しようと、法要やコンサートなど数多くのイベントが催され、5000人以上が来場。檀信徒や来場者が祈りを込めた折り鶴は16万にのぼった。

 実行委員会では、協賛金を活動支援金としてTM良薬センター・BAC仏教救援センター・老眼鏡ピアニカ寄贈運動・特定非営利活動法人AMDA・NPO法人難民を助ける会の五団体に寄贈することを決定。また、日用品や野菜などのフリーマーケットと屋台を出店した寺庭婦人会(藤田恵子会長)は、収益金を災害義援金として宗務院へ寄託することを決めた。
奉納行脚は「16万の折り鶴を自分たちの手で直接納め、折ってくれた人たちの気持ちに応えたい」という藤田所長をはじめ実行委員会のメンバーらの思いによって実施されたもので、10月31日、広島平和祈念公園を訪れ4万羽の折り鶴を奉納した後、11月13日から15日にかけて総本山身延山久遠寺、日蓮宗宗務院、千鳥ヶ淵戦没者墓苑を回った。
13日夜、一行12人は、12万の折り鶴とともに総本山身延山久遠寺に向けて大型バスで出発。翌朝の朝勤に参列した後、午前8時から大堂に10万の折り鶴を掲げ奉納法要を行った。
水鳴楼で内野日総法主猊下から直々に労いのお言葉を賜った後、午後には東京・池上の日蓮宗宗務院を訪問、小松浄慎宗務総長に寺庭婦人からの災害義援金を手渡した。
いのりんぴっく「いのりの法要」で導師を務めた小松宗務総長は、会場に子供達の姿が多かったことを喜び、いのりんぴっくを今後も続けていかなければならないと意を強くさせられたことに謝意の言葉を述べた。

翌日は午前9時から東京・千代田区の千鳥ヶ淵戦没者墓苑を参拝し、八角堂に二万の折り鶴を納め、平和を祈願する法要を行った。一行はその後、品川区の難民を助ける会に立ち寄り20万円を寄贈、帰路に就いた。
岡山県宗務所の衣笠通謙伝道事務長は「私たちのこの一連の活動が、宗門が展開している立正安国・お題目結縁運動にいささかでもつながればうれしい」と語った。

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新年のご挨拶。

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