日蓮宗新聞

2006年7月1日号

全国檀信徒青年会管区代表者会議

お寺を、日蓮宗を、檀信徒の力で盛り上げよう-。各地の檀信徒青年会が集まって情報交換と交流を行う全国檀信徒青年会管区代表者会議が6月17日、東京・池上の日蓮宗宗務院で開かれ、全国から27管区46人が参加した。信徒青年会の新規結成と既に活動を行っている信徒青年会の更なる充実に向け、今年は「感動と体験」をテーマに全員参加型のパネルディスカッションを実施。情報や意見を交換し、今後の活動の方向を探った。
梶山寛潮伝道部長の挨拶で開会。来賓の江守幹男全国檀信徒協議会会長は、全世界で見られる若者の宗教離れが日蓮宗にも起こっていると危惧し「自らを反省するとともにみなさんの活動に多くの期待を申し上げます」と挨拶した。
続いて前伝道部長の田端義宏師(青森県永昌寺住職)が「いま・ここ・わたし」と題して講演を行った。田端師は、「世界一平和で豊かな日本でありながら、日本人の心は戦時下の状態で貧しく荒んでいます。末法の今こそ日蓮聖人の教えが輝く時です」と述べ、日蓮聖人のご遺文『諸法実相抄』から「行学の二道をはげみ候べし。行学たへなば仏法はあるべからず。我もいたし人をも教化候へ(まず自分自身が修行と学問の二道を励み、得たことはただちに他の人々に教えていくべきである)」を紹介、まわりの人々に正しい教えを伝えることの意義を語った。
パネルディスカッションは、参加者の中から土岐真也氏(青森県永昌寺)、初手安幸氏(長崎県常在寺)、滝沢勇氏(神奈川県妙伝寺)、高橋紳一郎氏(池上本門寺職員)の四氏をパネラーに、伝道推進委員の松永慈弘師(埼玉県実相寺住職)、塚本智秀師(静岡県妙覚時住職)、奥田正叡師(京都常照寺住職)、中山観能師(石川県宝泉寺住職)、西山文生師(岩手県智恩寺内)の五師と田端師を助言者として行われた。
会場の中央にパネラーと助言者が円になり、そのまわりを参加者全員が囲む形で進められた。はじめに4氏がそれぞれの活動を紹介し、活動に駆り立てる動機や経歴などを発表した。
土岐氏は、永昌寺「海辺のつどい」に小学4年の時に参加。菩提寺ではなかったが幅広い年齢層の人々との交流に惹かれ、卒業後も青年会組織に属し参加者の指導にあっている。約30年にわたり現在まで続いているのは「世の中のマナーや作法の習得、価値判断の確認、自分の考えを指示理解してくれる人々との心の交流があったから」と語った。
滝沢氏は妙伝寺信徒青年会「愛心会」の活動を紹介。万灯講の活動は、存在感の見つからない若者が良き仲間を得る居場所としてエネルギーの発散場所となっていると説明した。
初手氏が会長を務める長崎県信徒青年会は平成15年に設立された。同年から県青年の集いを開催、昨年からは日程を1泊2日に延長した。初手氏は「各地区のリーダー的人材の育成と会員相互の親睦を図り宗門興隆につなげたい」と語った。
「子どもの成長が明らかにみえることが大きな感動」と語ったのは、ボーイスカウト大田第17団を率いる高橋氏。一貫教育で、全世界共通の指導者養成システムが整っている組織として「お寺で行う青少年教化に適している」と紹介した。
続いて全員が、カードに活動の中で味わった感動の要因・要素を記入。「子どもが感情を表に出して喜んでくれた」「みんなが一体になれた」「身延山奥の院に登詣し、頂上でみんな揃ってバンザイをしたとき」「自分たちの万灯で池上のお会式に参加できた」「大切な人に出会えた」「不良だった自分が救われた」など記入されたカードを、「出会い」「チームワーク」「達成感」など感動の要因の種類によってカードを振り分け、感動・体験の視点から青年会の必要性を探った。
「感動させることが目的ではなく、一人でも多くの人に気軽にお寺に集ってもらうことが私たちの活動の原点」「感動は行動に比例するもの。汗をかかなければ感動はない」「子どもを〝指導する〟のではなく、我々の姿を見せて気づいていただく」などさまざまな意見が交わされ、田端師が「感動のきっかけが万灯という活動であったり修養道場です。参加者に感動してもらうには、まずやっている人がイキイキと楽しくやらなければ。感動の誘因になっている中心に皆さんがいるというこに気づいて下さい」と激励、梶山伝道部長が来年度への参加を呼びかけ終了した。

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新年のご挨拶。

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