2006年1月20日号
世界平和と宗風宣揚を祈願
平成18年の新たな幕開けを期し、恒例の「御用始めの儀」が1月10日に日蓮宗宗務院の五階講堂で行われた。今年の御用始めは、昨年末に発足した小松浄慎宗務総長率いる宗務内局の実質的なスタートとなり、小松総長は集まった大勢の関係者の前で新宗門運動「立正安国・お題目結縁運動」を最重要項目として挨拶を行った。
「御用始めの儀」は午前11時から年頭法要が営まれ、藤井日光身延山久遠寺法主猊下のご名代として小松総長が導師を務めた。参列した内局各部長、全国各地の本山貫首、宗会議員、宗務所長など約250人は声高らかにお題目をお唱えし、世界平和と宗風宣揚を共に祈念した。
続いて、藤井法主猊下からのお言葉を小松総長が代読。藤井猊下は新年の幕開けを「新たに示された日蓮宗の指針の下、信仰運動を組織作るための最も重要な時期」と位置付けられ、「人類全体が衰退の一途をたどる今、僧侶一人一人が万民の心の安心と国土の安穏を願い、お題目の種を降らすべく邁進しなければならない」と示された。
法要後、同会場で行われた賀詞交歓会では、小松総長が壇上に立ち、「今年は何を置いても、新宗門運動【立正安国・お題目結縁運動】の実動年となります。清く正しく明るい日蓮宗と宗務院を目指し、内局一同、誠心誠意を持って宗務に励んで参りますのでよろしくご指導の程、お願い申し上げます」と年頭の挨拶を述べた。
続いて参加者一同の「ヨイショ」の掛け声に合わせて鏡開きが行われ、伝道宗門のさらなる発展を共に願った。