2005年11月1日号
池上本門寺 お逮夜に35万人
日蓮聖人ご入滅の地・東京大田区の大本山池上本門寺(酒井日慈貫首)で10月12日、日蓮聖人の遺徳を偲ぶお会式が営まれ、約35万人が訪れた。
池上の街には全国から集まった92の講中、総勢3000人がドンツクドンツクと賑やかなお囃子響かせ、勇壮な纏振りを披露した。その有志を見ようと沿道には多く人々がつめかけ、人々は歓声を上げ、拍手を送った。中には、お囃子のリズムに合わせ手を叩く人、講中から太鼓をかりて打ち鳴らす人の姿も見られた。
熱気に包まれたお逮夜法要の翌朝、お会式当日の13日午前8時からは「臨滅度時」法要が大堂で営まれ、全国各地から約500人が参列した。
導師の酒井貫首が、「臨滅度時之鐘」(弘安5年作成)を厳かに打ち鳴らす中=写真、参列者は深く深く頭を垂れ、祖師への思慕の念を強くしていた。法要の後には祖廟に参拝、酒井貫首、出仕僧侶60人を筆頭に檀信徒も後に続きしめやかに法要は締め括られた。
なお多くの宝物を格護している霊宝殿では、日蓮聖人ご真筆の、大曼荼羅ご本尊(弘安4年2月2日)、法華三部経肝心要文・本理大綱集・兄弟抄・妙法尼御前御返事をはじめ、宗祖涅槃図などゆかりの37点が奉安され、2日間でのべ400人が訪れた。