2005年4月10日号
「仏教の慈悲の心を学んで」宮川学長
身延山大学(宮川了篤学長)で平成17年度の入学式が4月5日に行われた。
今年の新入生は合わせて37人で、そのうち21人が仏教学科、8人が他大学からの編入、四月から開設された新学科「仏教福祉学科」には8人が入学した。
午前10時、5階講堂で仏前奉告式が井上瑞雄身延山久遠寺総務を導師に営まれ、氏名点呼では、新入生一人ひとりが立ち上がり、大きな声で返事をした。
宮川学長は式辞の中で、「身延山大学は日本一小さな大学ですが、強い連帯感でお互いに切磋琢磨し、異体同心の精神で助け合いましょう。多様性の時代、仏教は社会に何を提案できるのか。社会に貢献する菩薩の心を育むべく、今年から仏教福祉学科スタートします。仏教の慈悲の心を学んでください」と述べた。
続いて新入生を代表して仏教福祉学科の佐治麻希さんが誓いの言葉を述べ、身延山学園理事長の井上総務が祝辞の中で「本学には450年の伝統があります。棲神の霊山で日蓮聖人に抱かれて学問ができることに誇りを持ってほしい。同学の徒を大切にして、良い生活を送ってください」と新入生を激励した。 身延山の桜の木々が見頃の花を咲かせた晴天の一日、新入生はそれぞれ、今後の大学生活への期待を新たにしていた。