日蓮宗新聞

2004年9月10日号

平成16年度日蓮宗国際青少年リーダー交流研修

日本国内で若者の宗教離れが進み、日蓮宗においても信仰の相続という大きな問題を抱えている。しかし海外に目を向けると、指導者の下で仏の種が育ちつつある。今回、日本で日蓮聖人の教え、日蓮宗の信仰の大切さを学び、リーダーとなって多くの人々に弘めたい―との心を持った青少年が海外から参集し、日蓮宗宗務院主催の平成16年度日蓮宗国際青少年リーダー交流研修が開催された。7月22日から24日までの2泊3日で行われた研修にはアメリカ・韓国・マレーシア・インドネシアの国籍を持つ、12歳から31歳までの男女21人が集い、共同生活の中で身心を研鑽し、交流を深めあった。主任講師は田端義宏宗務院伝道部長、講師は韓国寶土寺住職・禹法顕師、マレーシアペナン日蓮宗仏教会主任・小幡妙照師が務めた。

 22日午前11時、身延山信徒研修道場で開講式が田端主任を導師に営まれた。その後、田端主任が「リーダーとは」と題して講義。リーダーは人柄が重要とし、素質について10項目をあげ(別項参照)、人を動かすためには情報力と対話力が必要で、そのために自己管理力を持たなければいけないと話した。終了後、ゲームを通してお互いに交流を深めた。
夕食後は祖廟へ。お題目の声を響かせ拝殿、ご草庵跡をまわり、常唱殿で唱題行。ロウソクのかすかな光の中で一心にお題目を唱えた。その夜書かれた感想文では「日蓮聖人に触れ、祖廟に行ったら心が静まった」「夜の祖廟での唱題がよかった」など、祖廟での唱題行が好評を得ていた。

翌朝は久遠寺の朝勤に参列後、御経頂戴を受け、静岡県の本山岩本實相寺へ移動。祖師堂で豊田日穂貫首を導師に法味言上し、一切経蔵を見学した。
午後4時、宗務院に到着。岩間湛正宗務総長が「乱れている今の世の中こそ日蓮聖人の教え、法華経が必要です。心から南無妙法蓮華経と唱えれば救われる教えです。皆さんが世界でお題目を唱えれば、皆さんもそして周りの方々も幸せになることができます」とお題目の大切さを説いた。続いて浜島典彦伝道企画課長が「日蓮宗の教え」と題して講義。仏教や日蓮聖人の基礎的なことを分かり易く説明した。
夕食後のキャンドルサービスでは、紙テープや風船を使ったゲームを行い、班ごとに歌やお芝居を披露するなど楽しいひとときを過ごした。最後にキャンドルの暖かい光の中、田端主任が参加者一人ひとりにメッセージを伝えると、すすり泣く声も聞かれた。
最終日は池上本門寺と大坊を参拝。その後、宗務院でディスカッションを行い、全員が今回の研修や信仰について発表した(別項参照)。参加者は研修を通して仏教や日蓮聖人について学んだと共に、友との出会いによって勇気づけられ、信心を新たにした。
続いて田端主任による最終講義。私たちは一人で生きているのではなく、多くの人に支えられていることを感じて欲しいとし、「聖人の教えを受け継ぐ私たちは、聖人の心も受け継いでいきたい」と結んだ。
閉講式は講堂で田端主任導師に法味言上。参加者代表のキー・スウィー・ペクさんが「また参加したいし、もっと勉強したい。ここに来れて本当によかった」と涙ながらに挨拶し、田端主任が「言葉も生活も違う皆さんはこの研修で日蓮聖人の異体同心を学んだと思います。仏の子として世界で法華経を弘めて下さい」と研修を振り返った。
最後に田端主任が参加者に修了証を手渡し、固い握手をかわした。参加者は新たなる決意を胸に帰国の途についた。

仏教徒としての自覚ができた/実りあるディスカッション
「この研修でリーダになるためには自分勝手な行動はいけないとわかった。また国に帰ったら今日のことを伝えることができる」(マレーシア)
「今までは日蓮宗って何? と聞かれても答えられなかったが、今回の研修を通してはっきりと答えられると思う」(インドネシア)
「皆さんの慈悲の深さに感動した。いつか自分も僧侶になりたい」(インドネシア)
「講義で“皆が後光を持っているが今はまだ小さい”と聞いた。でもこの研修で最初の頃より後光が大きくなったと信じている」(アメリカ)
「仏教についてよくわかったし、他の人にも説明ができるようになったと思う。仏教徒としての自覚ができた」(アメリカ)
「一緒に研修している皆が仏さまに見えた。参拝するお寺を花で一杯にしたいと思っていたが、多くの若い人達にお題目を唱えてもらうことが、どんな花よりも美しいとわかった」(韓国)
「周りは他宗で自分の言うことを信じてくれない人が多くて孤独だった。今は世界中に一緒の気持ちの人がいると思うと強くなれる」(アメリカ)
「家族が日蓮宗と日蓮正宗で分裂している。この研修で、自分の信仰は間違っていないことを確認できたので、いつか家族を日蓮宗に改宗させたい」(マレーシア)
「色々なことに理解を深めた。自国でも伝えていきたいけど、そのためにもっと勉強しなくてはならない」(マレーシア)

リーダーになる10の素質
①能力
②思いやり
③処理能力
④物事を教える時
に親切に教える
⑤威張らない
⑥人をほめる
ことができる
⑦容姿腕力が
優れている
⑧平等
⑨怒らない
⑩約束を守る

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2004年9月1日号

日蓮宗「戦没者追善と世界立正平和祈願法要」

59回目の終戦記念日を迎えた8月15日、全国各地で戦争への反省や今後の日本について考える催しが行われた。日蓮宗(岩間湛正宗務総長)は東京・千代田区にある千鳥ヶ淵戦没者墓苑で昭和34年の創建以来続けている「戦没者追善並びに世界立正平和祈願法要」を営み、降りしきる雨の中、多くの僧侶檀信徒が訪れ、合掌し祈りを捧げた。戦没者墓苑には今年は新たに789柱が納められ、全部で35万626柱の戦没者の御霊が眠る。

午前9時、戦没者のご遺骨を納めた六角堂内に曼荼羅ご本尊をご奉安し、第60回忌となる法要は厳かに営まれた。石井隆康東京南部宗務所長が導師を、渡部堯信東京西部修法師会長が修法導師を務め、式衆に東京四管区の声明師会、修法師会、青年会が出仕。中央に安置された陶棺に向かって声明、読経、修法を行い、敬白文では追悼の意を表すと共に、世界の平和の祈念した。
続いて、力強いうちわ太鼓とお題目が響く中、参列者全員が焼香を行い、尊い命を犠牲にした戦没者の冥福を祈り、二度と戦争が起こらぬようにとの祈りを込め深く合掌した。
その後、千鳥ヶ淵戦没者墓苑奉仕会の小田原健児理事長が挨拶に立ち、戦後60年たったと言えども、まだまだ世界各地から多くのご遺骨が寄せられており、今後も御霊の慰霊顕彰の灯火を守り続けていくと語った。
最後に日蓮宗宗務院の遠藤文祥宗務総長室長が「目を内外に向けると世界中に貧困があり、戦禍は止まず、家庭崩壊や経済不況など心は満たされていません。二年連続の雨ですが、観世音菩薩普門品には甘露の法雨を降らして煩悩の火を滅するとあります。この雨が世界の戦禍を鎮め、乾ききった私たちの心に、仏さまの大慈悲を与えてくれているのです。本日参列された一人ひとりの心の中に平和の祈り、命の尊厳を再確認していただき、帰られた際にはその心をもってご精進を展開して頂きたい」と結んだ。
当日は終戦記念日とあって、一般の参列者も多く、法要に合わせて合掌し礼拝する姿も見受けられた。

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今年の1月13日の御年頭会の日も晴天にめぐまれました。

日蓮聖人の新年初の月命日はいつも晴れます。

みなさま今年もお元気でがんばっていきましょう!

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