日蓮宗新聞

2004年8月10日号

清澄で初の檀信徒研修道場

日蓮宗や教区の檀信徒研修道場修了者に参加資格がある平成16年度第1回中央檀信徒研修道場(主催・日蓮宗宗務院)が7月7日から9日まで、千葉県天津小湊町の清澄寺研修会館で開かれた。清澄での開催が初の試みとなった今回は全国13管区から19人(うち女性9人)が参加し、最高年齢は岡山県の大森道子さん(81)だった。
主任講師は植田観樹師(大阪府真如寺住職)、講師は中村潤一師(福岡県真浄寺住職)、書記は植坂泰雄師、上田晃義師、梅沢仁孝師が務めた。

初日は午後一時半から開講式、仏前作法、法華経講義、御遺文講義と続き、夜には清澄寺の岡崎日泰別当導師のもと唱題行が行われた。
二日目は朝三時半に起床。薄暗い中唱題しながら旭が森へ向かい、ご来光を拝した後、摩尼殿、祖師堂、研修会館で朝勤。朝食後は法華経講義を受け、諸堂を参拝した。
午後からは書写行、中村講師による講義。続いて読誦行に移り、自らが書写したものをご宝前に供えて、大きな声で一心にお経を捧げた。
その後の法座では、各々が信仰を始めたきっかけについて話した。大半は両親や身近な人の死に接し、信仰を意識するようになったという。それまでは日蓮宗の檀家に生まれたが、意識することが少なかったとの声も多くあった。また「和讃などをきっかけにお寺に通い始め、日蓮宗のお経に触れた。宗派の違う夫は自分がお寺に行くことを嫌がったが、毎日朝参りに行く私の姿を見て、だんだん認めてくれるようになった」「お寺の行事に参加するうちに、お題目の有難さや功徳を感じるようになった」との意見も出された。
植田主任は「お題目の消化の仕方や染込み方、育て方も一人ひとりのご縁によって違います。日蓮聖人の信仰の始まりの地・清澄で研修している皆さんも自分の信仰を再確認してスタートを切って欲しい」、中村講師は「人の死に接し信仰を始めた人もいるようですが、我々は最後に必ず死を迎えます。その死に向かってお題目と共にどう生きていくかが皆さんの信仰につながるので、頑張って行きましょう」と、さらなる信心を誓った。
最終日は曇り空の中、旭が森へ。一同、ご来光は無理かと思ったその時、雲の隙間から赤い太陽が。参加者は2日連続のご来光に感動した。続いて各堂で朝勤。祖師堂では岡崎別当が「朝日を拝むことができたのは精進のおかげ、日蓮聖人がお題目を唱えた清澄山での研修を通し、この社会に清らかな花を咲かせる力になって下さい。お題目を唱えさらなる精進を」と法話を行った。
その後、植田・中村両講師の講義を受け、3日間の研修を振り返った。
閉講式では西尾貫之執事長が「皆さんはこの地で心ゆくまでお題目を唱え、研修されました。お寺に帰ったら、皆さんがリーダーとなり、一生懸命引っ張って行って下さい」と挨拶。最後に研修生を代表して福本和郎さんが「聖人の立教開宗の地で異体同心の心を感じることができました。これからの信行に生かします」と謝辞を述べた。終始、厳しさの中にも和やかなムードで進められた研修は“身延でまた会いましょう”を合い言葉に解散となった。
今回の研修は初めて清澄で開催した。「清澄で行うと聞いてぜひ来たい」と参加した人や研修後、「日蓮聖人がお題目を弘める決心をした地で学ぶことができたのは最高」と新たな試みに賛同する人がほとんど。また各講師ともに講義の中に笑いをまじえ、難しいだけの内容ではなかったことが「次回はいつ開催するのか」「勉強もしたけれど楽しくて仕方なかった」と参加者の心を掴んだ。

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新年のご挨拶。

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