2004年7月20日号
身延山大学仏教福祉学科(仮称)地鎮式
身延山大学(宮川了篤学長)では来年度開設予定の新学科・仏教福祉学科(仮称)の実習棟を新たに建設する。6月23日、建設地の地鎮式が行われ、初夏の晴天の下、大学教職員・工事関係者をはじめ、身延山大学・高校の学生たちも参列し盛大な式となった。
中山光勝仏教学部長によると、来年度設立予定の新学科・仏教福祉学科(仮称)は介護福祉士を養成する介護福祉コースと、保育士を養成する児童福祉コースとに分かれ、福祉のさまざまな課題に対応できる専門職の養成を目指している。
単なる技術や資格の取得にとどまらない、仏教の教えに根ざした精神面での教育を重要視していくという。
地鎮式(地鎮祭)は、土木・建築などで基礎工事に着手する前にその土地の邪気を除き供養し、吉祥清浄と工事の無事を祈願する祭儀。特に今回は「四十九院法」と呼ばれる古来より伝わる伝統の修法に則って式が執行された。
厳粛な儀式が滞りなく終了し、大導師を務めた学園理事長の井上瑞雄総本山身延山久遠寺総務が、「このたびの新学科設立は、本学の源流である善学院が開創されて450年を記念した事業の一環です。これからの時代に欠かすことのできない福祉の分野で活躍する優秀な人材を輩出すべく、祖山と大学で一丸となって進めています。皆さまのご協力をよろしくお願い致します」と挨拶。
続く祝宴の席では、副導師を勤めた宮川学長が、今回の地鎮式に際して早くから準備を進めてきた教職員に感謝の意を表し、新学科設立に向けての意気込みを力強く述べた。
新しい実習棟は、介護・調理・音楽などのあらゆる実習を想定した設備を備え、幅広く活用できる多目的スペースも設けられた三階建て。女子学生の受け入れも念頭に置いた、全体的に優しいイメージをテーマに設計される。完成は10月上旬の予定。