日蓮宗新聞
2004年7月1日号
酒井日慈貫首が大僧正に
東京・池上本門寺の酒井日慈貫首に大僧正が叙され、6月14日、東京・池上の日蓮宗宗務院で大僧正叙任式が行われた。岩間湛正宗務総長を導師に、内局役員はじめ褒賞審議会の冨山慈峰師、石井隆康東京南部宗務所長らが参列した。
日蓮宗では准講師から大僧正まで十二級の僧階(僧侶の階位)が定められており、各階位によって着用する衣なども違う。「大僧正」は日蓮宗最高位の僧階で、現在は酒井貫首を含めた四人のみ(平成16年7月1日現在。宗務総長室情報課調べ)。
叙任式では、岩間総長から酒井貫首に辞令が手渡され、岩間総長が、布教研修所の所長や僧風林の林長として法器養成の育英に対する酒井貫首の功績を称え「ご法体をご自愛頂き、後輩のご指導にご尽力ください」と挨拶した。
酒井貫首は「本日、只今、大僧正位を授与されました。これは、大本山池上本門寺の第82世を継承する者に対して授与されたものであることを能く心得、有難く拝受いたします。有難うございました」と語った。