日蓮宗新聞

2004年4月20日号

神奈川県鎌倉市・本山妙本寺が霊跡に

比企一族が眠る日朗門流の拠点、本山妙本寺(加藤日暉貫首、神奈川県鎌倉市)が由緒寺院から霊跡寺院に昇格することが決まり、4月2日、東京・池上の宗務院で岩間湛正宗務総長から加藤貫首に認証辞令が手渡された。
平成9年に晋山した加藤貫首は、歴代貫首の思いを胸に平成14年1月、霊跡寺院申請書を提出。これを受け昨年6月、宗宝霊跡審議会で諮問、同年9月に答申が出され、今年3月の第90定期宗会で可決された。
日蓮宗では「日蓮聖人一代の重要な遺跡及び宗門史上顕著な沿革のある寺院」として霊跡寺院13ヵ寺、由緒寺院42ヵ寺を指定。今回の霊跡寺院指定は昭和46年の岩本山實相寺(静岡県富士市)以来33年ぶりで、日蓮聖人が立教開宗の後、弘通を展開した鎌倉では初の霊跡指定となった。
辞令を手渡された加藤貫首は「法華経広宣流布に努めることが大聖人の恩に報いることであります。霊跡の名にふさわしい寺院となるよう、今後ともさらに精進します」と挨拶した。

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南條日慈貫首の晋山奉告式

【京都一】大本山妙顕寺(京都市上京区)では、第65世南條日慈貫首の晋山奉告式が3月25日に厳修され、岩間湛正宗務総長、永田恵遠全国本山会副会長、杉若恵隆近畿教区長をはじめ京都八本山の各貫首、僧侶檀信徒ら約550人が参列した。
式では、南條貫首が自ら声明を発音し、厳かな中執り行われた。
南條貫首は挨拶の中で「大阪堺の興覚寺での青春をかけた四十数年の情熱を、この大本山で人生最後の青春として燃やし、身命を賭して頑張りたい。時には家庭に入り込んで一緒にお題目を唱えました。深いお付き合いを続けてくれた興覚寺檀信徒の皆さん、本日はお送り頂いてありがとう」と述べ、自坊での思い出とこれからの熱い思いを語った。
妙顕寺は、日蓮聖人から帝都弘通を遺嘱された龍華樹院日像上人が、四海唱導の法華道場として建立された。以来、683年にわたって護持されてきた、由緒ある日蓮宗の大本山。
昨年9月10日に山田一光前貫首が遷化したのをうけて、満山の賛同を得て新貫首に南條師が推戴された。(三木支局長)

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第2次岩間内局発足

岩間湛正宗務総長の第2次内局が4月13日、発足した。本年は新たな宗門運動を決定する大事な一年。立教開宗750年慶讃の事業が集結した昨年は、18年にわたるお題目総弘通運動も終結をみた。長きにわたる宗門伝道の根幹運動であったお題目総弘通運動。日蓮聖人ご降誕会800年(2021)を視野に入れた新たな宗門運動は、日蓮宗僧侶“一人ひとり”の夢を実現化させていく。新たな宗門運動の企画策定のため岩間第二次内局が辣腕をふるう。

伝道局長に栗原正震師
総務局長は中條令紹師

日蓮宗宗務院が、二局4部一室体制の新機構がスタートして丸2年。
新体制での宗政業務も軌道にのってきた。
立教開宗750年慶讃事業が円成し、新たな宗門運動展開への機運が高まる中、第二次岩間内局が組局された。
役員11人のうち、第1次岩間内局から、8人が継続して宗政に携わる。
また旧機構下でも複数のポストで腕をふるった役員が就任し、宗政を熟知している重厚な人事となった。

なお総長代務には、伝道局長に就任した栗原正震前総務局長(福岡県直方市長遠寺住職)が指名された。
人事は以下のとおり。
伝道局長 栗原正震前総務局長(福岡県直方市長遠寺住職)
総務局長 中條令紹前財務部長(福井市大乘寺住職)
教務部長 中里観正師(北海道松前郡法華寺住職)
総務部長 垣本孝精師(岡山市宗蓮寺住職)
財務部長 渡辺照敏師(市川市法蓮寺住職)
宗務総長室長 遠藤文祥師(静岡県富士市妙祥寺住職)    留任
現代宗教研究所所長 田澤元泰前立教開宗750年慶讃会事務局長(千葉県茂原市妙弘寺住職)
参与 堀江宏正師(島根県太田市法蔵寺住職)、浅井玄裕師(神奈川県本山本興寺貫首)両師再任
日蓮宗新聞社社長 長亮行師(東京都港区長幸寺住職)
渡辺財務部長、長社長は初の入局。立教開宗七750年慶讃会は事業円成したため解散した。
新しい宗務役員の認証式は4月13日、東京・池上の日蓮宗宗務院で行われ、岩間宗務総長から就任辞令が手渡された。退任する旧役員にも一人ひとりに免辞令が渡された。
岩間宗務総長は「宗門の流れの中から言いますと本年は一つの区切り点。ただ今、任命した各聖はそれぞれ気鋭の方々。みなさまと心を一にして新しい時代に向けての宗門づくりのために全力をあげてまいります」と力を込めて語った。
新内局が身延山久遠寺祖廟で日蓮聖人に奉告する「祖山就任奉告式」は、翌14日に行われた。
午前10時半、岩間総長を先頭に新内局一同が祖廟参道へ向かった。
日蓮聖人ご廟を仰ぎ、岩間総長は「宗務役員一同、不惜身命、異体同心を旨に、宗務に精励し、以て愈々宗風宣揚、宗門興隆なさしめ給え」と祈願した。
今年三月に開かれた第九十定期宗会で岩間総長は来年三月に開かれる定期宗会で「次期宗門運動の概要と方向を提案する」と公約。発表にむけて意見集約の期間となる。

◇新内局就任挨拶から
栗原伝道局長 布教伝道部門、教育、教学という宗門実践部門の責任を負うことになりました。伝道部長を2期務めた経験を生かし、新しい分野での精進を誓います。
中條総務局長 昨年総長が掲げられた四本柱は、今手をつけなければ悔いを千載に残す事項ばかり。総長の理想、宗門の願いを具現化するため全力を尽くします。
田端伝道部長 今年は次期宗門運動を立ち上げるため、全国の宗務所長、布教師の方々の夢をくみ上げて新たな運動を構築する一年。ご生誕800年に続くとても大切な年。死んだ気で頑張ります。
中里教務部長 全国緇蘇皆様のため一歩一歩着実に歩を進めたい。信頼を得るように努力します。
垣本総務部長 総長から「身を粉にして働くように」と先制パンチを頂戴し、もう身が半分以上砕けた気持ちです。残った身で力一杯頑張りたいと思います。
渡辺財務部長 内局でたった一人の新人。昼夜を問わず精進し、お役に立てる部長を目指します。
遠藤総長室長 拝命を受け無我夢中で過ごした1年3ヵ月。求められる総長室の役目、新機構のさまざまな機能を勉強し直し、闔宗のために一部でもお役に立てればと思っています。
田澤現代宗教研究所所長 12代目の所長。きら星のように輝く歴代の所長、久住前所長の実績を受け止めて邁進したい。
長日蓮宗新聞社社長 新聞社専務を辞めて以来、8年ぶりに新聞社に戻ります。若輩ですが、一生懸命がんばります。

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新年のご挨拶。

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