日蓮宗新聞

2003年11月20日号

檀信徒寺族10人が熱弁

日蓮宗現代宗教研究所(久住謙是所長)主催、第4回「日蓮宗教化学研究発表大会」が11月5日、東京大田区の日蓮宗宗務院で開かれ10人が研究の成果を発表した。同研究所では現代に目線を合わせ、社会に即した宗教活動を行うために「ああしたらいい、こうすべきだ」といった現場の声を広く発表することを、大会のねらいとし、僧侶のみならず、寺族ならびに檀信徒にも広く参加を募集している。今年も二人の檀信徒と一人の寺庭婦人が、現場からの活動報告と提案を行った。
今回初めての発表となる東京都法蓮寺信徒の芳根鋭蔵氏は「目線を現代に合わせた行動と現代社会の諸問題に対する提案」と題して、檀家総代としての日々の活動を報告した。殺人が日々報ぜられ、混迷の時代といわれる今こそ家庭教育を見直すべきで、そのためには仏教と寺院の果たす役割が大きく、法蓮寺では地域社会との連携で、地元商店街とタイアップした行事を行っていることなどを紹介した。
大本山清澄寺護山会会長で清澄寺の立教開宗750慶讃事業を信徒の立場で支えてきた町田栄作氏は「社会の目線で、日蓮聖人生誕800年を考える」と題して発表。町田氏は「高度に進んだ情報化社会で世間の人々は古い権威を顧みなくなっており、そういった風潮にお寺のお坊さんも自信を失ってしまっているのではないか。時代に取り残されないためにも自分の力で情報を得、必要な部分を精査することが大切。知ることは力である」と力強く訴えた。
お寺の活動を内から支える寺庭婦人の立場として、大森ゆきゑ氏(神奈川県延寿寺内)は今回で2回目となる発表を行った。大森氏は「信行活動には寺族も一緒に参加協力致しましょう!」と題し、年間30回を超える行事と月1回発行している寺報の編集方法について紹介。いずれも檀信徒の積極的な協力によって進められているが、それには住職を始め寺族が率先して行動することが不可欠な要素であると強調した。
発表では、他にも7人の宗門僧侶による研究報告がなされ、幅広く活発な情報交換の場となった。
最後に特別発表として河村孝照師(日本伝統文化研究所所長・静岡県妙源寺住職)が登壇。河村師は「日蓮宗は社会規範についてどう考えるか」をテーマに論を進め、常に世間に向けて法を説き続けられた日蓮聖人のみ心を鏡として、現代の布教に応用できる道を求めていきたいと述べた。
なお、全発表の詳細は『教化学論集4』として来年3月に発刊予定。

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