2003年11月10日号
客殿「教雄閣」が落慶
岩手県宮守村の法華寺(阿部是秀住職)で10月19日、立教開宗750年慶讃事業として進めてきた客殿「教雄閣」の落成奉告式と開山上人第33回忌御報恩会が、身延山久遠寺法主・藤井日光猊下を導師に営まれ、遠くは九州から僧侶檀信徒約300人が参列した。
法華寺は、藤井法主猊下の師父、身延山第86世の一乗院日静上人を開山とし、遺骨も分骨されている。客殿「教雄閣」は藤井法主猊下の名にちなんで付けられた。
法要に先立ち、山梨県本国寺万灯講がにぎやかなお囃子や纒で法要に花を添えた。午後1時半、信徒の代表が献灯、献華、献香、供善を行い、法華寺和讃講が和讃を奉唱。法要では、藤井法主猊下が慶讃文を読み上げ、阿部住職のこれまでの尽力を讃え、慶讃事業の無事円成を奉告した。
引き続き、佐々木瑞英師(山田町瑞然寺住職)を修法導師にご宝前法楽が行われ、その後、藤井法主猊下が御経頂戴、法話の中で、日静上人への厚い供養に感謝を表し、また「阿部住職を中心に宗教を大事にし、法華経を中心としたお題目を唱えるよう精進下さい」と話し、猊下のお言葉に一同は合掌し頭をたれた。
法要後、斉藤邦昭身延山久遠寺庶務部長、菊池錬宥宗務所長が身延山法主表彰、管長表彰が阿部住職らに授与、阿部住職が工事関係者らに18人に感謝状を贈った。
続いて斉藤庶務部長が挨拶に立ち、法華寺が宮守結社だった当時を振り返り、今後さらなる道場として発展させ、東北の地に法華経の信者を一人でも多くのこして頂きたいと話した。
最後に阿部住職は「一人一人が救われるために、今後もお題目を唱えていきたい」と謝辞を述べ終了した。