2003年9月20日号
大本山 中山法華経寺で晋山式
千葉県市川市の大本山中山法華経寺で9月9日、第145世新井日湛貫首の法灯継承式が営まれ、岩間湛正宗務総長、身延山久遠寺藤井日光法主猊下名代の井上瑞雄総務、各本山の貫首、新井貫首が住職を務めた東京・国土安穏寺の檀信徒ら僧侶檀信徒約2千人が参列。堂内に入りきれない僧侶檀信徒は外から法要を見守った。
法要に先立ち、JR下総中山駅から晋山行列が行われ、駅前のロータリーは人で埋めつくされた。行列は門前・商店街を抜け法華経寺を目指し、商店街の人々も笛や太鼓の音に誘われて沿道に出、行列の総勢は1000人にのぼった。
仁王門をくぐった先では、可愛らしい園児たちが新井貫首をお出迎え。園児たちは行列が近づくにつれ身を乗り出し、新井貫首の到着を待った。園児の1人が新井貫首に花束を手渡し、園児たちが拍手を送くると、新井貫首は「みんな仲良くしようね」と笑顔で声をかけた。
午後2時、楽僧が越天楽を奏でる中、式衆、新井貫首らが昇堂。新井貫首を導師に晋山奉告大法要が営まれた。式中、霊宝相承が行われ、法華経寺の渡辺貞観執事長から新井貫首に霊宝目録などが手渡された。
読経の後、新井貫首が奉告文を読み上げ「責務の重さを痛感すると共に、先師の偉業功勲を体して、さらに当山の美観復興を進める決意を新たにした」ことを述べた。続いて村山智城師(神奈川県圓徳寺住職)を修法導師に修法が営まれた。
その後、岩間総長が「法華経寺を宗祖初転法輪の霊場にふさわしい、五十展転随喜の道場に隆盛させることを願います」と挨拶。池上本門寺の酒井日慈貫首、市川市の千葉光行市長が新井貫首に激励の言葉を贈った。
続いて新井貫首が挨拶に立ち、「山門の前のお題目塔を参詣に来る人々に印象づけるため、お題目に金箔を施したこと、そして、このお題目の光明が全国に広まっていくと確信している」と述べた。最後に渡辺執事長が謝辞を行い、終了となった。