2003年9月10日号
マレーシアへ初の常駐開教師
日蓮宗はマレーシアへの初の開教師派遣を行うことを決定し、8月5日、小幡妙照師(愛知県岡崎市長徳寺修徒)に、岩間湛正宗務総長から辞令が交付された。
小幡師は平成14年2月に開教師に採用され、英国ロンドン新地開教(タラビーニ勝亮主任)で4ヵ月の研修を受けた。今年7月にはマレーシアに4日間滞在し、ペナン日蓮宗仏教会で巡回布教を行っている。
平成14年2月に誕生したペナン日蓮宗仏教会では現在、華僑を中心に200人程の信徒が日蓮宗の信仰を続けている。
これまでは伝道部国際課から2ヵ月に1度、巡回布教師が派遣されていたが、布教師の常駐を望む声が多く、今回の小幡師の派遣となった。
辞令を受けた小幡師は「まずは、現地の風土に慣れて状況をよく見ていくことから始めたい。中国語会話も課題の一つ」と語り、翌日の飛行機でペナン島へ向かった。
マレーシアはイスラム教徒が多いことで知られるが、信仰は自由で、華僑のほとんどが仏教徒といわれる。特にペナン島は人口62万人の内、6割以上が華僑。ペナン日蓮宗仏教会の信徒達は、華僑の住む東南アジア諸国に独自のネットワークを持ち、信仰上の連絡も頻繁に行っており、同教会は東南アジア開教の拠点として期待されている。