日蓮宗新聞

2003年7月10日号

お題目、ハワイから全世界へ発信

2003年6月、アメリカ・ハワイ州――日蓮宗がはるか太平洋を越え、ハワイという異国の地でその信心を継承し、以来100年余。オアフ島ホノルル市・ハワイ日蓮宗別院(小川如洋主任)でこの日、藤井日光管長猊下をお迎えして立教開宗750年・ハワイ開教100周年・ハワイ日蓮宗別院新本堂建立落慶慶讃大法要が盛大に営まれた。また同日昨年9月に完成したハワイ日蓮宗別院新本堂の開堂法要もあわせて行われた。
開教に尽力し、100年の歴史を築き上げてきた先師を顕彰するとともに、今後もその意志を受け継ぎ、新たな布教活動を展開する節目として行われた一連のテーマは“伝えよう過去から未来へ、弘めようハワイから世界へ”。ハワイに響き渡ったお題目は、「一天四海皆帰妙法」の祖願達成をめざして新たな道を切り開き、ハワイから全世界へと発信された。 ハワイと日蓮宗との絆は深い。1880年代、日本人労働者のハワイへの移民が奨励され、多くの日本人がサトウキビのプランテーション農園に移り住んだことに端を発する。

ハワイが労働の拠点として注目を浴びる中、希望と不安を胸に新境地での生活を始めた日本人に対し、信仰の輪を広げ、異国の地にも真の幸せをもたらそうとハワイに向かったのが高木行運師(岐阜市法華寺住職=当時)だった。
高木師は1899年10月にハワイに渡り、その後しばらくの間、有縁の地を求めて旅を重ねていた。
1902年5月、折しも立教開宗650年というご正当の年、高木師はハワイ島の日蓮宗カパパラ教会(現在はチベット寺院として継承されている)を設立した。
その後、日米両国は第二次世界大戦という悲惨な歴史を辿ることになるが、ハワイという寛容な土地柄の中、お題目は日系移民を中心に根強く受け継がれていった。
先師のみならず、篤信の檀信徒の協力によって、ハワイの日蓮宗は100年の継承を守り抜くことができたのである。
旧日蓮宗カパパラ教会には今回、“日蓮宗近代開教発祥の地”と刻まれた顕彰碑が建てられ、23日に「日蓮宗近代開教顕彰碑除幕式」が行われた。
なお、立教開宗750年・ハワイ開教100周年慶讃法要は、3度にわたり行われた。

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